親子の血ってちゃんと引くものだろうか。私が小学5年生のとき、世の中「
オーディオブーム」というのがやってきて、ちょうど年上の従兄弟がそれに嵌り、自作のアンプなど作っていた。そのときによく聞かせてもらったのが
サイモン&ガーファンクル。それまで洋楽は多少は聞いていたが、「
サウンド・オブ・サイレンス」や「
ミセスロビンソン」(試聴は
こちら)を聞いてかなりの衝撃を受けた。もうそれから止まらなくなり、お小遣いをみんなS&Gのレコードにつぎ込んだ。多分彼らの曲はすべて知っていると思う。そしてS&G解散。どちらかというとアート・ガーファンクルが好きだったのでソロになってもレコードを買いつづけたが、その後自然にフェイドアウト・・。あれから約30年、何気なく本屋のワゴンセールでベスト版のCDを買った。それを車でかけていたら、息子がそれにすごい反応。「
これ、すごくいい!もっと聞きたい」と大のお気に入りになってしまった。そのリクエストに応えてベスト版のほか2枚のCDを追加。彼は夜寝る前に自分の部屋でよく聞いているようだ。なんかこれだけの時間を隔てて、親子として趣味が同じだというのがなんだか嬉しかったりする。ちなみに一番好きというわけではないが、もし「
世界で一番美しい曲は?」という質問があったら、すかさず「
スカボローフェア」と答える。
S&Gはは多分一生のお気に入りだろう。