
自分の
予想が当たってしまったとはいえ、
非常に後味が悪い。
負けたことが当たったからではなく、
自分を含めた「勘違い」が現実となったからです。
クーニャが塩貝に対して示した5本の指、
『俺たちは5度優勝している、敬意を払え』
ほんとうに思い知りました。
クーニャは
「これで我々のことが少しは分かっただろう。誰よりも上だとは決して思わないが、誰よりも下だとも決して思わない。日本に対して何の悪意もない。彼らは素晴らしいチームだ。だが、彼はブラジルについて、我々が受け入れられないような発言をした。これは我々自身と我々のユニフォームに対する敬意の問題だ」
と言ってます。日本にはまだ生まれていない感情です。
いっぽう、クーニャは田中碧に近づいて何を話したかをこう伝えています。
「田中(碧)とは何度も対戦したことがある。彼は本当に素晴らしい選手。彼にも直接伝えたが、彼が祖国のために見せている姿勢は本当に素晴らしいと思う。今の日本代表は、僕にとって世界最高のチームの一つ。彼が代表チームで成し遂げていることは本当に見事だと思う。かつての日本には今ほどのサッカー文化はなかったかもしれないが、今やどのチームも日本に対して最大級の敬意を払っている。(試合に負けて)彼にとって悲しく悔しい瞬間であることは分かっていたが、そのことを彼に思い出してほしくて声をかけた。彼がサッカー界においてどれほど大きな存在か、そして日本代表をどれほど支えてきたかを思い出すのは、とても重要なことなので」
そう、塩貝への警鐘とまったく180度違う、
田中碧、そして日本へのこの敬意・賞賛。
自国代表である熱い気持ちと、サッカーを愛する心。
いつでしたか、近鉄加藤が日本シリーズで巨人に火を点けたことがありました。
あれから何年も経って、加藤氏はそういう意図ではなかったことを伝えています。
メディアが介入してひん曲がってしまったことも事実でしょう。
今回の塩貝発言もそうだったかもしれません。本人の意図とは違い。
けれどここはワールドカップ。
スタジアム外の舌戦、舌禍が流れを変えてしまうのです。
田中碧のミスなんて流れの中でしかたがないこと、
あれだけで勝敗がついてしまったわけじゃないのはみな知っています。
ブラジルだってそう思っています。
でも、塩貝発言は試合を支配して舞うほどの致命的な「ミス」でした。
あまりにも未熟、そして日本代表の自覚に欠けていた行為でした。
なぜ森保監督は森田を呼ばなかったのか、
それには留意できたのに、まさか塩貝という穴があるとは夢にも思わなかったでしょう。
あの舌禍後いち早く打消しをしようとしたのは長友でした。
出場5回の経験値から、きっと「しまった」と思ったでしょう。
もう終わったことは仕方ない。
ドイツも、オランダも負けました。
つまりこのラウンド32の1回戦、
歴史ある強国もどんどん消えていく、そういうステージです。
だからこそ「5」回のチャンピオンを十分苦しめたのは価値あります。
全然一方的にやられまくったわけじゃない。
名将アンチェロッティは、
「ブラジル代表チームには自信をもって信じていました。ただトラブルはあります。日本ですよ。すごく組織力が強くて、試合をわかっている。」
「日本ですよ」これが印象的。
5回の優勝経験と決勝ラウンド0勝の国。
ずっとこのままではないわけで、今時点の話。
ワールドカップは実力の世界。
ベスト16、32は番狂わせが起こっても、
ベスト8からはサッカー大国だけになります。
その「大国」になるのは何十年もかかるんじゃないですか。
世界ランク1桁を3年続けなかったらベスト8には行けない、
そういう現実をしっかり認識したいですね。
優勝を目指すは常の言霊として言っておき、
いっぽう世間もそのレベルに上がっていかないと。
日本代表が消えたらもうワールドカップの話題が聞こえてこない、
こんなんだったら優勝を目指すサッカー大国になれないですよ。
ここからどんな激闘で優勝国が決まるか、
まるで他人事のようになっていたら、4年後もまた同じですね。
どういうチームが優勝を勝ち取れるのか、
その現実を世間が知ること、これがほんとうの代表応援になります。
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