コーヒーソムリエの資格を取ったのは、
コーヒーに詳しい人になりたかったというわけではなく、
キャンプにおけるコーヒーの価値をもっと上げたい、そう思ったから、
というのは既にここにも書いたこと。
コーヒーという嗜好品は通常生活のなかで普遍的地位にあるわけだから、
キャンパーにとってもキャンプでのコーヒーは無くてはならいひとつ。
「キャンプで飲むコーヒーは美味い」とよく言われます。
果たしてこれって本当なのでしょうか?
非常に冷静に考えると、
コーヒーの美味しさはコーヒーそのものに依存。
豆の選別、焙煎状態、そして淹れ方。
だからキャンプでその味が変わるわけがない。
でも、味が変わるわけはないのに、
これが不思議なことに「どこで飲むか」で感じ方が変わってしまいます。
要するに、環境はコーヒーの「味」を変えないけど、
「味わい」というものを変えてしまいます。
つまり、舌で感じる味覚ではなく、全身をもって感じるもの、
もっといえば、五感をもって総合的に感じ取るものが変化する、
そういうことなのだと思います。
いいかえれば、コーヒーそのものの豊かさではなく、
「コーヒーを飲む時間の豊かさ」をキャンプで享受された時、
これをもって「キャンプで飲むコーヒーは美味い」となるわけです。
キャンプの時間軸は普段の生活より多様です。
設営が終わってホッと一息のコーヒー。
夕陽を眺めながらいただく落ちついたコーヒー。
焚火を見つめながらそのほてりとともに味わうコーヒー。
誰よりも早く起きて飲む、朝もやに湯気が立つコーヒー。
これら全く違う味わいであることを何度も何度も経験しました。
タンザニアなのか、エチオピアなのか、
深煎り、浅煎りとかそういうコーヒー自体のファクターではなく、
キャンプが持つ外的要因が本当に味わいを変えてしまいます。
キャンプのシチュエーションでコーヒーの味わいは変わる、
ならば、コーヒーの味のほうをもっとバラエティ豊かにしたら、
豊かなシチュエーション×豊かなコーヒーの味で、
キャンプの「美味しい時間」はもっともっと倍加できる、
もっとそこをつきつめていったらきっと面白いはず、
この歳になってキャンプとコーヒーそれ自体にはまっている理由です。
そして、はっきりしていること。
キャンプの瞬間に、コーヒーをまずくする瞬間はないのです。
お酒も基本そうなんだけど、いわゆる飲酒は限られた時間でしか許されません。
つまり安全のために時間制限があるのです。
コーヒーはキャンプ場に来た瞬間から帰るまで全くの無制限で楽しめます。
ひとつだけまちがいがあってはいけないので付け加えます。
本格的な淹れ方こそホンモノみたいな、作法にこだわる必要はないです。
美味しい淹れ方をしてもっと味わいを深める目的はあるけれど、
たとえばインスタントやドリップパックを否定するものではありません。
キャンプにおいては道具論争?もそうだけど、
本格的なもの、カッコいいだけを正義としてしまうと、
自由度と想像力がとても狭まってしまいます。

今から昔の話。
キャンプ場に着いたとき運転にひどく疲れて、
なにより先に自販機の缶コーヒーを買いました。
グイッと飲も干した開放感、同時に見えたキャンプ場の広い景色といったら・・・
あの一杯の缶コーヒーは忘れえません。本当にホッとしました。
あの時こそ「最高のコーヒーの味わい」の瞬間でした。
キャンプでのコーヒーの味わいは、コーヒー自体の味だけではなく、
飲む人の内面によって大きく変わるのが楽しい、そう思います。
キャンプをもっと楽しくしてくれるコーヒー、
アウトドアがとても似合うコーヒー、
ずっと追いかけるべき課題が出来ました。
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