乾麺そばメモ⑮ 日本アクセス「みわび信州十割そば」です。
あまり見かけないし、
そもそも日本アクセスってなに?ってかんじです。
ところが調べると連結決算2兆という伊藤忠100%出資の食品卸の大企業。
知らなかったなぁ。
とはいえ十割そば。なんと製造はあの「おびなた」。
これは期待しちゃいますね。
しかし、押し出しが弱めのパッケージだなぁ。
「みわび」というのは知らなかったですけど、
日本アクセスのブランドで、他のOEM相手には
揖保乃糸、にんべんなどそうそうたるメーカーとコラボしています。
おびなたとというのも頷けます。
このパッケージの裏書にやっと「そば湯も楽しめます」とあるけど、
ふつう十割はもっとアピールするのにさりげなさすぎる(笑)
ゆで7分、むらし2分という標準的なタイムテーブル。
そばのいい香りはちゃんとしてきます。
いけるんじゃないかな、これ。
十割そばと言いながら田舎そば的な幅広で、
いかにも挽きぐるみっぽいチョコレート色をしていなく、
やや白っぽさを残しているのは更科が得意なおびなた流。
これはこれでいいと思いますね。
さて実食すると、、、
十割そばにしては押し出しが少なく、やや平坦でな印象。
そば粉のうまさはけっこうちゃんとあじわえます。
コシはあまりなく、十割の細かく切れやすい欠点が少し目立ちますね。
だから若干ボソッとしているかな。
これ、難しいですよね。
滝沢更科みたいに十割のわざとらしさを強調するほうが「らしい」ともいえるし、
このみわびみたいに平坦に作って全体を中庸に仕上げるのも悪くはないし。
これがおびなた流ならそれもいいでしょう。
そば湯は悪くなかったですよ。
わりとおいしくいただけました。
おなかいっぱいになるし。
私は更科的色合いを出すおびなたのファンなので肯定派ですけど、
「十割」に多くを求める人にはすこしすかされた感じがあるかも。
十割はやっぱり難しいですよね。
だからこそ二八そばは全体のバランスがとりやすく、
むしろ完成度が高くなるのかな。