どうですか。これが町中華とは分からないでしょう。
いや、飲食店とさえわかないかもしれませんね。
でもこの黄色。目立つ、目立つ(笑)
こんなにも派手なのに、店名はない。
なんたるパラドックス。
香取市佐原の少し町はずれにある「広東軒」。
看板が抜いてある??
それとも壊れてそのままなのかな??
それにしたってサイケデリック。
当然何のお店であるのかはまず通りすがりでは分かりません。
やっているかどうか、何のお店あるのかは、
こののれんが出ているかどうか。
でもこの状態じゃわからない(笑)
外のサイケとはまた違うシックな色合い。
だけど、パイプ椅子。
不思議だ、、、
外観も、内装もある意味町中華っぽくはなし。
果たして肝心の中華料理も意外な感じなのだろうか?
とはいいつつ、マンガ、
角にテレビ、
ちゃんと町中華の鉄則はあります。
さてどうしようかなー。
やっぱり三種の神器からだろうなぁ。
となるとまずラーメン。
そしてチャーハン。
半チャーハンはないから、たっぷりチャーハンラーメンにするか。
やっとここで店名「広東軒」を知る(笑)
もうひとつの店名がここに。
あとはどこにもありません(笑)
おお、しっかり町中華だ。
これはある意味正統的な町中華のラーメンだ。
チャーハンも正統的。
んん!?
これはちょっと変わった味だ。
ベースは薄めのしょうゆ味のチャーハンなんだけど、
すこしニンニクっぽく、若干酸味がある。
これは??・・・どうも刻んだザーサイが効いているからですね。
ちょっとおもしろい独特の味。
ベチャーハンではなくパラパラ系。少し油が気になるかな。
そしてラーメン。
むむ、さりげなく「節系」だ。そしてややオイリー。
そんなに奥行きはないけど、この味はなんらかの記憶がある。
そうそう、子供のころの町中華のラーメンって、
まさにこの味だったという記憶がよみがえりました。
まだまだ今のようにラーメンにそんなにパンチがなく、
”ほどいい”中庸を守っていたころの味。
まさかこの佐原という場所に「昭和の町中華の味」が残っていたことに驚きです。
麺だけは現代流。
昭和のころの中太のちぢれではなく、中細ストレート。
なのでこのスープだと絡まない(笑)
でもいいでしょう。粗探しするほどではありません。
チャーシューもあの頃のペラペラ(笑)
煮たまごなんかくそくらえのゆでたまご。
シナチクは太めでこれは現代流。
ごちそうさまでした。
すごく楽しんで食事が出来ました。
つぎは「タンギョウ」がいいかな。
お店を出たらのれんが中に仕舞われた・・。
そして周囲から存在が消されました(笑)