久しぶりに強い印象をいただいたお店かもしれません。
「つるこキッチン」という名前もそうだし、ロケーションもそう。
パスタを扱いつつも那須という場所にありながらカフェレストラン風ではなく、
むしろ「和風スパゲッティ食堂」とある通り和の食堂の雰囲気。
それがまたいい感じで。
大きな通りから一本入り、さらに舗装すらない道へ(笑)
喧騒無縁の、のんびりとしたロケーションです。
「和風スパゲティ食堂 つるこキッチン」
なかなかナゾな感じはします。
カントリーでもあり、モダンでもあり。
室内も、カントリーであり、和でもあり。
小洒落たレストランではないので、くつろげます。
見るからに自然派のメニューだけど、オーガニックがどうこうという、
あの理屈くさい(笑)のではないのはいいですね。
キッチンには女性お一人。
なるほど「今日のお野菜」。
つまり隣にあった菜園直送があるわけですね。
ということで、私と娘で野菜のパスタ2種。
さらに、これまたナゾな「つるこライス」もいってみましょう。
まず登場した、つるこライス。
うまからひき肉とコルニッション(小きゅうりのピクルス)に、
クリームシチューをかけたもの。
これは似たものを見たことがない。
お野菜とエビのペペロンチーノ。
お野菜とうま辛ひき肉の和風ガーリックしょうゆ。
なるほどなるほど、野菜をこの状態で食すのはいいものです。
ひき肉がパスタとうまく繋いでくれています。
少し太番手の麺。
美味しかったのですが、敢えていうならとくべつな驚きがないためか、
予想通りの味ではありました。
期待を裏切ってはいないけど、それ以上の何かには欠ける感があります。
真面目すぎ?
畑までやっているのであれば、もう一つあそんでもいいんじゃないかな。
例えばパスタ自体に何かではなく、採れたて野菜の漬け物(漬け物にかぎらない)
を突き出しのように出して、このあと出てくるメインの期待を煽っておくとか。
それならセットメニューとも被らないし。
やはり菜園は最大の期待だから、より季節を感じさせてくれる何かが、
定番メニューたちをもっと活きると思うのです。
そんな伸び代をすごく期待していいお店であることはひしひしと感じるので。
ははー、そういうことでしたか。
那須のこの風景ごと味わえるもう一工夫ができたのなら、
那須における唯一無二になれるんじゃないかなー。
印象に残る、と言ったのはそういう大化けが期待できる予感からです。
次に行く時は、もっと楽しい菜園の魔法をかけてもらいたいですね。