夏はカレー! その③ は「蕎麦屋のカレーライス」。
今や町の蕎麦屋さん自体が絶滅危惧種な時代になって、
その「カレーライス」もすっかり見かけない存在になりました。
グルメ時代にはもう郷愁でしかないけど、たまーに食べたくなってしまいます。
そこで、千葉市美浜区にある、「生蕎麦(きそば) 若井」へ行ってみました。
キムタクの実家があった千葉市美浜区の、団地商店街的な風景。
タイムスにはやや違和感を感じますが(笑)
その一角。
商店街も、そのテナントももはや絶滅危惧種。
ショーケースも歴史的遺物といっていいかも。
そう考えると「生蕎麦」という言葉もほぼ死語。
見るからに、お蕎麦屋さん。
いわゆる手打ちは「蕎麦屋」というのに、
生蕎麦なら「お蕎麦屋さん」といいたくなるのは不思議。
まだこういう場所があることが嬉しい。
メニューなんかじゃない、「献立」ですよ。
日本五目そば、て(笑)
カレーライスも食べたいし、そばも食べたいし。
なら、迷わずカレーライスセットだ。
カレーライスに、たぬきそば。
まるで、昔の出前の風景みたい。
これ、これ!!
これです、正しい流儀は。
コップにスプーン。
カレーライスでもあり、ライスカレーでもある。
これまた正しいたぬきそばです。
うわー、蕎麦屋のそばだ。
手打ちなんて関係ない、これがいい。
つゆがまた関東風で。
なんといってもこの「もっさり」感でしょう。
黄色いカレーじゃないけど、カレー屋のカレーとはまるで違うもの。
どこかダシの風味もあって、蕎麦屋のカレーはこれがいいです。
グリーンピースがまた泣かせるではありませんか。
たぬきそばは、後半になってから薬味のネギを加え、七味をかけるのが常道。
これでさらに美味しくなってしまうから不思議。
ああ、おいしかった。
ごちそうさまでした。
なんだか、いい絵ですね。
「御膳」とは本来は更科系なんでしょうけど、
そのあたりは「江戸前」と同じく意味があってないようなもの。
もしかしたらこの店も数年後にはもうなくなっているのかなぁ。
縁起でもないこと言ってすみません。
実際私の住んでいる町に4つあった蕎麦屋さんは既にもうありません。
カレーライスは蕎麦屋で生き残るか、
それとも町中華で残るか・・・