たまーにあります。
店名が全く出ていない店。
出したくないのか、出す必要がないのか、それは分かりません。
茨城県潮来市にある「新来軒」もその一つ。
日焼けした無地の緑の暖簾がただあるだけ。
もうこうなってくると、赤い暖簾がどうのこうのという、
私の町中華定義なんかほぼ意味を為していません(笑)
ただし、この店のタンメンは町中華たる素晴らしい一杯です。
なんでもない静かな街道筋。
これをみてもどこに店があるかわからないでしょう。
店の前に立ってもまだ疑問(笑)
この暖簾だけが頼り。
何屋さんだか全く判別つきません。
おっと!
「新」を発見。
こんな薄く・・しかも「来軒」は分からず??
そんなナゾとは違い、店内はごくごく普通で、
愛想がいいおばちゃんたちが普通に迎えてくれるハードルの低さ。
新来軒という名前からいちおう町中華としましたが、
事実上は「お食事何処」ですかね。
ま、堅いことは言わず(笑)
壁メニューと比べてみると・・
なぜか壁メニューにだけタンメンがある。
よし、これにしよう!
まさか、まさかの国分太一くん来店。
出てくるまで少し時間がかかるけど、
こんなのんびりな店の空気感なら全然問題なし。
「先にコーラ渡しとくね、忘れちゃいそうだから」
ええ、コーラサービスなの!?
ヤクルトくらいはあったけど、コーラなんてビックリです。
タンメンと餃子はタンギョウだけど、タンメンとコーラならタンコーか??(笑)
これはもう、間違いなく美味しいはず。
完全に澄んでいないところにむしろ町中華の説得力。
そして、、、実際に説得力がある。
さらに、熱い!
タンメンには絶対必要なこの熱さ。
麺のベージュが独特。
なんて言ったらいいのかな、「肌色」かな。
細麺でこのスープの熱さなので早く食べないと伸びちゃう!
あれって思ったのがよくあるキクラゲがなく、
代わりにタンメンでは定番とはいえないピーマンがあります。
だからダメっていうわけじゃないですよ。
とにかく湯気が出る。
タンメン=湯麺は、その名の通り湯気を食べる麺といいたいほど。
本当はそういう意味じゃなけど。
スープの熱さが続きます。
少ししょっぱく感じる味付けなのはローカルあるあるです。
急いで麺をだいぶすすったと思っていたら、
なんかもう一玉分くらいの残りが出てきた(笑)
ごちそうさまでした!
ちょっと塩分を控えているのでやむを得ず(笑)スープは残しました。
私的にはこのタンメン、かなり感激した部類です。
理屈をこねまわしたラーメンの対局のような存在。
守るべきものは守り、派手な化粧はしない。
トラディショナルなタンメン、ここにあり。
そして、コーラ。
げっぷが止まらない(笑)
初めて訪問しようとなればこれで分かるはずもないですね。
でも実際はそんな外観とは違いフレンドリーなお店です。
こうやって目立たない存在でいるのはある意味「経営方針」なのでしょう。
新来軒はこの町のためだけにあればいいのかもしれません。
町中華って、そもそもそういうものですから。
近くも風情がありますね。
昭和感というより「平成感」?
大判焼、こういうお店も以前はたくさんありましたねよ。
「ファーストフード」・・fast food なんだけどなぁ(笑)
「水郷北斎公園」
そんな場所があるんだ。いってみよう。
こういう場所は、きっと「いる」予感!
この風景なら北斎も描くでしょうね。
いた!やっぱり。勘は合ってた!
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