「リッターカー」
結局"ここ"に戻ったのかなぁ、そんな気持ちです。
還暦を過ぎ、もう大きなドンガラは望まなくなり、できるだけミニマムがいい。かと言って軽では満足できない。
となると、選択肢は最小の普通車であるリッターカー。
SUVに絞って見渡すと・・ロッキー/ライズ、クロスビーの事実上2択。
後からSUBARU REXが出てきたのでかなり惹かれはしましたが、それも結局ロキライですから。
ヤリスクロスはリッターエンジンなのに3ナンバーというのがちょっと。
他にアタマにあったのはシトロエンC3。実に魅力的ではあるものの、リッタークラスでハイオク仕様はやはりないな、と。
クロスビーを選んだ最大の理由はそのスタイル、というかパッケージングですかね。
コンパクトSUVにしてワゴンスタイルのリッタークラス。これ、ありそうでいて実は世界中にクロスビーしかないんですよね。
このユニークさありきで、パワートレインうんぬんはほぼ度外視しました。
ただ結果的には1L3気筒ターボ、6速ATという組み合わせもなかなか個性的ではありました。
CVTではないのでそれなりにカクカクはしますが(笑)、結構スポーティな味わいです。
リッターカーにしようと心に決めた本当の気持ちは、
歴代乗ってきたクルマのなかで異彩を放っていた「FORD フェスティバ キャンバストップ」の記憶が大きかったのが事実です。
これは楽しいクルマだった・・
コンパクトカーの魅力に溢れていて、それこそ他にはない独特の存在でした。
このクルマは新婚時代を支えてくれました。
私にとってクルマとはライフスタイルの反映そのものだと考えているので、
あの時代2人にはドはまりなクルマでした。
その時代にしては日本車離れしていたし(FORDだから当たり前・・笑)、
レマンブルーの色もよかった。CIBIEのフォグランプも外車みたいだったし。
そしてなんといってもキャンバストップ。
桜の木の下であれをオープンした時の衝撃は忘れることはできないです。
新婚さんには最高のシチュエーションをこの車がもたらしてくれました。
性能は正直褒められたものではありませんでしたが「これで十分」という割り切りがむしろ良く、
そういうのがパッケージングの妙ということなのでしょう。
あの徳大寺有恒さんがこのクルマを激賞していたのを思い出します。
リッターカーに戻った今、新婚時代にはもどれないけど(笑)
夫婦二人のミニマムなライフスタイルが反映できたらいいなぁと思っています。