人生のベテランの領域になってきた時、
誰から何を学ぶかを考えると、
若い人からは今の時代を生きるための新しいことを学び、
先輩方からは守り続けるべきものへの対峙の姿勢を学ぶ、
この二つは自身の大きな基軸になってきました。
※千両は残念ながら閉業されました。記録としてここに残します。
福山駅前。
私の好きな場所。
駅前から1分、そこに「千両」はあります。
平日の閉店間際。
先客は一人だけ。
そうか、おでんもあるのか。
ラーメン。
ねぎラーメンではありません。
ねぎが多めなれどオーソドックスな尾道ラーメン。
スープからは甘めのしょう油の香り。
ちょいねぎを除けるとこんな感じ。
麺も尾道ラーメンのオーソドックススタイル。
スープもオーソドックス。
チャーシューはペラっとした感じ。
私が最後の一人。
今の時代、オーソドックスであり続けるのは極めて難しくなりました。
差別化と変化、進化と先進性の時代。
オーソドックスでい続けることは、下手をしたらガラパゴスと言われてしまう。
それでも敢えてオーソドックスでい続ける不器用さに、私は尊敬の念を抱きます。
ベテランの味を、ベテランになってから味わえるようになりました。
しかしそこに閉じこもってもいけない。
新しい味も「ときどき」覗いてみなければ。
伝統と革新はいつも入れ替わっていくし、
広く視野が持てるベテラン、そうなってみるのも悪くないですしね。