この「町中華紀行」を書き始めたころ、
よく「ラーメン、チャーハン、餃子」こそ町中華の三種の神器なんて言ってました。
それは今でも変わることは無いにしろ、
食べる機会で言えばどうしてもラーメン、餃子に及ばないのが炒飯。
なのでたまには炒飯を目指して町中華なんていうのいいかな、と。
ということで訪問したのが船橋にある「中華料理 菜来軒」。
ここの「五目炒飯」は独特過ぎました(笑)
船橋といっても広いので、ここは船橋競馬場の近くのほう。
ららぽーとに比較的近いといったらいいかな。
とはいえこういう住宅街の一角なので探すのは大変(笑)
ちょっと苦労して見つけました。
見るからに町中華の外観ですね。
めっちゃ町中です(笑)
2階が生活空間なのも町中華らしい。
赤い内装ではなくとも、この雰囲気は実によくある町中華の姿です。
この貼り紙を見たときピピっときたのは・・
中国の方のお店じゃないかと。
なぜにお札が(笑)
おっと、店内に見とれてる場合じゃない。
メニューで一応確認。
「五目炒飯」って決まってますが。
でもやっぱもう一品たのんじゃおうかな。
来ましたよ、五目炒飯。
炒飯に副菜がつくって珍しい。
しかし、五目炒飯というものの概念を完全に覆すビジュアル(笑)
まずこのデカいゆでエビ。
そしてこのぶっとい拍子木チャーシュー。
さらにはこの微妙にずらされた(笑)カマボコ。
しかし「五目」というからには2つ足りない気も・・(笑)
ただ日本でいう「五目」って中国だと「什錦」=10品目なわけで、
つまり品数はともかく”いろいろ”って解釈すればいいのかな。
でもせめて5以上あってほしいきもするけど(笑)
もう一つたのんだのは餃子。
もし中国の方のお店だったら餃子も独特かなと思って。
ではいただきます。
正直に言います。
私の好みとは合致できなかったです。
パラパラではないベチャ系のベチャーハンであることはよしとして、
この3つの特別な具材ともっと結びつきが感じられたら・・・
所詮「乗っているだけ」だったのが実に残念。
特別な具材が炒飯をさらに一段活かしてこそ、そうなればなぁ。
独特過ぎる楽しいチャーハンではあるけれど、いっても「足し算」。
掛け算になっていたらもっともっとよかったのに。
たとえば「昇竜」の特製チャーハンのように。
そして、餃子。
ややアブラギッシュな感じ。
皮が厚いですね。もしかしたら自家製かな?
餡もちょっと独特で、ウーフンシャンのような大陸系の香りづけがありました。
ごちそうさまでした。
もうちょっと望みたい気もありますが、
そこは町中華の範疇で楽しめるのならそれで十分でしょう。
この日近所の野球チームの若い人が来られていて、
ワイワイたくさん頼んで本当に楽しそうでした。
パーソナルな私も、地元の常連さんも、
肩ひじ張らずに食事ができる、これぞ町中華の空気感。
そして今日も出前が。
町中華は町の大切なハブですからね。