地元における食堂の存在価値は、地元民になってみないとわからないことがあります。
千葉県横芝光町にある「みやもと食堂」もそんな存在。
通り過ぎてしまいそうな目立たぬ店構え。一時代前のトタン張り。
これだけのクラシック感はそうおめにかかれません。
もしかしたら昭和や平成初期海水浴がまだ賑やかしころ、
そういう人たちに使われる店で、地元に根付いただけではないのかもしれません。
こちらからだと看板が隠れてわからない。
やっていそうです。
食堂だ。
まさに食堂。
そして典型的な食堂メニュー。
いろいろ考えずに、今日はラーメンにしよう。
作るのも運ぶのも高齢のお母さん一人。
だからお水はセルフ。
ラーメン。
見るからに優しい姿。
ウリのお新香が嬉しい。
いや、これはチャーシューメン??
海苔、ナルト、青味、クラシックなラーメンにおける三種の神器。
優しいシナチク。
チャーシューはペラペラだけど、そんなのは気にもなりません。
今日に限っては。
優しいスープに、優しい麺。
ラーメンは人柄をいただく、今それを噛み締めています。
ごちそうさまでした。
本当に存在がわからない。
実は目の前には広い駐車場があり、私の入ったあとどんどんお客さんが来ました。
「おばちゃ〜ん、カツ丼ね」
こういう関係性でいられる飲食店が身近にあるのはプチ幸せ。
うらやましいです。