これだけの情報過多の時代なので、
未体験なのにすっかりイメージが先に確立されていることが多くあります。
特に「定評」となったら、そうだと思い込んでしまうことしばしば。
定評になるにはずっと保持していた証しでもあるわけですが。
けれどやっぱりイメージを膨らましすぎてしまうのもよくない。
それを経験したのがサイボクの「ロースかつ」。
イメージと現実の差ってやっぱりありますね。
サイボクとゴールデンポークは今からは少し前、
「どっちの料理ショー」で取り上げられて一大ブレークしましたね。
それ以来週末はいつも大賑わいで知られています。
圏央道の日高ICだってサイボクのために作らてた??(笑)
その一角にあるレストラン。
「レストラン」
店名がないのがすごい(笑)
入って右側が洋食専門テーブル。
そして左側が広大なBBQ施設。
土日なんてすごいことになるんじゃないかなぁ。
洋食の席が空いていなかったのでこちらに。
タンシチュー、これもわるくはないけど・・
やっぱり豚肉の堪能は「とんかつ」に限る。
それもロースかつに限ります。
ゴールデンポークというブランド豚ではあるけど、
1900円はどうなんだろう。。。
最初に出てきたスープ。
この時点で?と感じ始めます。
1900円で、この明らかなる作り置きのスープはちょっと。
また豆苗に入る意味が解らない。
スープと何にもマッチしていない。
スープが出てきてから25分。
「ロースとんかつ」
見た目はそう悪くはないかな。
サックリしたパン粉であがっているようにも見えます。
一口めを何もつけづ口に運んでみました。
なんだろう、肉の臭みを感じます。
ちょっと「ええ?」となったほど。
美味しいとんかつはむしろいい香りがあるはずなのに。
ソースをかけてやっとそれを逃がすことはできたけど、
舌の上で感じるような豚肉の旨みがあまりない。
この時強く感じました。
「イメージと違う」と。
ゴールデンポークへの過剰な期待感との違いですね。
もう一度冷静に味わてみても、
上質なとんかつを食べている気持ちには到底なれませんでした。
うまみがすっかり抜け落ちてしまったとんかつです。
最後のまだ脂はまだよかったと思いますが、
とにかく肉に力がないというか、迫ってくるようなうまみがまるでなし。
気が抜けた感じです。
大きな要因の一つは、とんかつを揚げる技術が足りないのではないのかと。
はっきり言って火の入れすぎたとんかつでしたね、これは。
技術だけではなくて提供との連携が悪かった可能性があります。
出来上がりから提供までに時間がかかり過ぎ、その余熱で火が回り、さらには温度低下、
この二つが肉の臭みを煽ってしまった、おそらくそういうことでしょうね。
逆にすっかり冷めてしまえば味こそ落ちてもその臭みは消えます。
お土産はそれでもいいけど、店で25分待って、しかも1900円でこれでは・・
ゴールデンポークだからうまい、それはあくまでも先入観で、
自分の舌で感ずるものとは当然違うわけです。
この日のとんかつは定評のあるゴールデンポークであっても、
最良の調理であたり、最良の提供の仕方がなければ、
そのパフォーマンスは当然下がってしまうという当たり前の結果でした。
なんとなく納得がいかず、ここで追加。
すみませんがコンビニのフランクにも及ばない気が。
値段からしてもちろんゴールデンポークでもないでしょう。
一大ブランドになり、次から次へと入る人々に提供する、
そうなってしまうと様々難しいことがあり、事情は十分理解します。
でも、ちょっと今時代が変わってきています。
特に若い人たちは情報脳で鍛えられていて、簡単にはだまされない?んですよね。
なにかグサッとくるような特徴がないと印象に残らないというか。
「こだわり」だけじゃない「尖り」が重要。
やっぱり継続的なチャレンジが必要。現状に甘んじないように。