今年もこの季節がやってまいりました(笑)
各社、自販機のコーンポタージュ缶(コンポタ缶)の飲み比べです。
2022年に引き続きいちおう各社安定供給されているようで、
探せば町中のどこかで全種類コンプリートすることも可能と思います。
まずそんな人はいないと思いますが(笑)
おかげさまで、2022年版、2021年版の記事もよく読まれています。
ありがとうございます。
2023年、今度は少し厳しめにいってみましょう。
まずトップバッターは、
アサヒ飲料「 コクうま コーンポタージュ 缶
~コク、とろみ、うまみが特長のとろ~り濃厚コーンポタージュ」
です。名前長いな(笑)
これ、売っているのが見かけにくいですね。
アサヒなので自販機自体はたくさんありますが、
このコンポタ缶が必ずあるとはいえません。
各社のなかではいちばんニッチといえます。
ところがこれがなかなかの実力者でして、
さすがに王者ポッカには及ばないものの、
濃度、味わい、コーン、その全体のバランスがとてもよく、
普通に「美味しい」と感じられる中堅どころです。
昨年も味は同様の感じ方で、とにかく残念なのがつまらない缶デザイン(笑)
それがらしいといえばらしいのですが。。。
つづいてSUNTORYの、
「ビストロボス コク旨い、粒たっぷりコーンスープ」
缶デザインが少し変わりました。
中身もリフレッシュしています。
掲げているのが「甘みアップ」。
で、実際のところいちばん変わったのは甘みというより風味。
少し焼きとうもろこし的になり、ライバルたちとはかなり異質なポジショニングです。
確かに甘みも増しはしましたが、濃厚な甘みが増したわけではなく、
とにかく傾向が変わったといったほうがいいでしょう。
中途半端より、チャレンジはいいと思います。
惜しいのはとろみが足りなすぎ、スープ状すぎること。
でも自ら「コーンスープ」と謳っているからいいのかな(笑)
だからコーンがみな沈んでしまって後半まで現れません。
「粒たっぷり」の感覚も実際には足りない気が。
このあたりまた改良してもらいたいなぁ。
出ました!
復活のセカキチ。
KIRIN 「世界のkitchenから 小さなごちそう コーンポタージュ」ですね。
さほど濃厚さはないものの全体は上品な味わいで、
コンポタドリンクのど真ん中ではなく、
調理した「スープ料理」をはっきりと狙っているのがわかります。
味わいはなかなかです。粒コーンも美味しいし。
逆に言えばコンポタ缶らしくガツンとこないことが物足りなく感じやすいでしょうね。
どうせコンポタ覇者を目指さないなら、いっそのことコーン以外の具材も入れて、
もっと冬でこそのうれしい「スープ」に振ってしまったらどうでしょうね。
ごちそう感のあるコーン主体の本格スープに。
こちらはコカ・コーラ、
「GO:GOOD ゴクっと! コーンポタージュ」
申し訳ないけど、他社のレベルからみたらやはり1段階以上の差を感じます。
コクも味わいも足りないし、サラッとしすぎてコンポタらしい濃密さもないし。
味も化学調味料的で、はっきりいえば美味しいとは思えません。
だからキャッチの「小腹にgood」も説得力なし。
こう数年進化せずそもそも勝負する気がないのなら、
申し訳ないけどこの市場から引き上げたほうがいいんじゃないか、
正直そう思うのです。
やるなら「ついで」ではなく本気で取り組んでほしい。
王者、POKKA・SAPPORO
「じっくりコトコト とろ~りコーン」
もう一口めから「さすが」と思わせてくれる完成度。
これだけしっかりとしたボディのポタージュに仕上がっていると、
他のスープ的なコンポタ缶はなんなんだろう?と思ってしまうほど。
ポッカはさまざまな分野においえはやや後塵を排しているような気がしますが、
ことコンポタ缶においては確実に王者であり、その席を譲ったことがないのが立派。
流行りのくびれボトルに迎合しない(笑)あたりもむしろ王者の風格です。
※実際には販売ルートによってはスクリューボトルもあります
まろやかなコク、味わいの深さ、とろみが持つ口当たり、粒コーンの食感、
コンポタ缶はこうあって欲しいをいつでもハイレベルに実現してくれています。
私、コンポタ、コンポタ言ってますけど、
王者ポッカは「コーンスープ」と缶には表記。
でも、専用サイトでは「ポタージュ」と記してあります。
要するに本来はどっちでもいいのかな??(笑)
続いて、駅自販機の王者、
DyDo「 濃厚デリ コクとろコーンポタージュ」
おそらく今年度も昨年の現状維持でしょう。
基本元々よく出来ていますから。
トロみはさほどではありませんが、味は充分に濃く、味わいもたしか。
コーンの甘さはトップ級。
さらにはそれを確実に残さず飲める安心感。
今年もやはり安定の「2位」かな。
最後は、伊藤園「特濃コーンポタージュ」
やはり特濃にウソはなし。
特別に濃いです。
基本的には昨年そのままかとは思いますね。
コーンだけでなく、まるでニンジンのような野菜特有の香りや甘みも感じます。
万人受けを狙っていないから、誰でも「これがいい」にはなりません。
しかし、王者に対抗するならこのくらいの割り切りがあってこそ。
ご立派です。
街中で見る機会はとても少ないけど、見かけたらぜひ試していただきたいですね。
以上、今季の飲み比べでした。
2022年に比較して大きな変化はありません。
正直な気持ちで言えばポッカ以外「もうちょっと本気になってほしい」です。
なんとなくついで感の扱いがあるし、実際そんなには売れないのはわかりますけど、
でももっと本気になれば王者ポッカに迫れると思うんですよね。
原材料の調達やら、違った新製品開発に忙しいのでしょうが、
コンポタこそ「冬の顔」なんで、ここでヒットを飛ばしてほしいと思います。
寒風ふきすさぶこれからがコンポタ缶の本番です。
でも、業界的にはもう生産も終わり終了なんですよね。
先取りの飲料業界ですので。
私たちは2月いっぱいガンガン飲みましょう!
3月には自販機から消えてしまいますから。