JR総武線新検見川駅のラーメンのトリは「ラーメン かぶとや!」
もうなんだかんだで20年以上ここで店を構えられています。
そういう意味では「蓬莱軒」「幌」がなくなり今や最古参なんですよね。
余りにも変わらないのでそういう風には思えないのですが、、、
間違いなくこの(新)検見川を代表するお店です。
この最後に「!」がなぜつくかの都市伝説は前回書いた通り。
全て想像ですが、確かめる気は全くありません(笑)
いつでも真剣に、たった一人で切り盛りしているので、
そのジャマだけは出来ません。だからいいのです、謎のままで。
夕方はスープが無くなり次第ということに今はなったのでしょう。
以前から本当におひとりでこのお店を切り盛りし、
現在も以前のまま若いご主人。
なんとなく、、、ナオト・インティライミに似てたり?
マスク前のことだからちょっと記憶が違ってるかな(笑)
今日は案外これまでそんなに頼んでいない「みそモヤシ」にします。
どうだろう5年くらいは頼んでないかな?
必ず1枚づつ調理の時に切るチャーシュー。
どうしてのおひとりなのでオペレーションが難しく、
その時のオーダーによって効率がいちばんいい順番に代わっていくのは、
この店においては「そういうもの」だと理解したいです。
そんなにめちゃ待たされるわけではないので。
※ここでいう効率とは、作る都合ではなく、どうしたら最良で出せるかの都合。
ま、ちょい気長に待てばいい話。
私は漫画を見るより、ご主人の華麗な鍋ふりを見ている方が好きです。
これも料金に含まれている、そういう勝手な理解でいます。
ラーメンが作られる工程があからさまだということは、
当たり前ですけど一切の手抜きが許されない
=最良を目指した調理がいつでも行われるエンゲージメントだということ。
それが作り手と食べ手のスイング。
「和月」にはそれがない、ということを先に書きました。
「みそモヤシラーメン」
モヤシはこのお店のスペシャリテ。
高熱を閉じ込めながら、シャキシャキ感をも閉じ込める技。
そして麺の茹であげから逆算し秘かにマッチングさせている計算。
漫然と具材を乗せているのとはワケが違う。
こういうのを「調理」というはず。
つまり計算をして整えている、ということでしょう。
この艶やかさ。
モヤシが透明になり切っていない=火が通りすぎていないからのツヤ。
スープがしっかり熱い。そしてモヤシが実に「熱い」。
この熱さによって味噌の味わいが活性している。
正直、この文章を書き綴っているとき、
この画像でよだれが出そうになりました(笑)
この「後引き」感というか、脳のなかの再現性があるかないか、
もしかしたら美味しいラーメンの判定はそこにあるような気がずっとしています。
ただし欠点もあり、このオイリーさをいい方に取れるか取れないか。
20年前とかは全くOKだったけど、
今は人々の趣向が少し変わってきているので。
でもそういうことはあるけど、信念のように曲げないでほしいとは思います。
いうまでもなくなった器にある「支那そばや」の文字。
ラーメンの鬼も、このラーメンには文句をつけないでしょう、きっと。
どうしても快速停車駅のにぎやかなスポットに飲食は集まるし、
ラーメン店もそちらの比率が高まります。
現在ラーメン専門店はここで紹介した
「花風」「カネショウ」「和月」「かぶとや!」の4軒。
これ以上増えないでしょうし、これ以上減っても欲しくない、
そんな思いです。