
カツ丼、親子丼、海鮮丼、、、丼物はあらゆるものに魅力を感じます。
が、あえて3つに絞れと言われた場合、
その「3つめ」に間違いなく入れるであろうものが「焼き鳥丼」。
この3つめというポジションがビミョーなんですが(笑)、
1、2では決してないんだけど、でもベスト3からははずせない私の大好物です。
焼き鳥は美味しいけど焼き鳥丼はイマイチ、こういうお店がなぜか多い。
でも渋谷の老舗「鳥竹総本店」はそんなこはありません。
期待にたがわないとってもとっても美味しい焼き鳥丼に出会えます。

マークシティの真ん前のこの角地。
鳥竹に用事のない方でもこの風景は見覚えがあるはず。

鳥竹総本店はこの角地の2階まで。
しかしなんで「とりいちず」が同居しているのかなあ。
なんとも微妙なる関係性。

そんなことにはかまわず、鳥竹へ突入。

何年ぶりかなぁ。
でもコロナ前に仲間と行ったときだからそんなに前でもないかな。
あの時食した「鶏ポン酢」と「にこごり」が美味しかったこと!

独りなので当然カウンターへ。
まだ明るい夕方だったけどもうビールに焼き鳥の方もちらほら。

次から次へとガラスケースの串が積まれていきます。
この回転も美味しさのヒミツでしょう。

時間があればゆっくり串をたのむのですが、今日はしょうがない。

うれしいですね「大衆の店」宣言。
だって大衆だんもん(笑)

ものすごいリーズナブルなわけではないけど、
渋谷という場所からしたら十分大衆価格だし、
そもそも内容から比べたら「キャリテプリ」です。
※仏語で、商品と価格が釣り合っているという意味

今日はお楽しみの「焼き鳥丼」、これ一択。
まだ「チキンライス」を食べたことがなかったなぁ。
ちなみに注文時に「苦手なものが・・」と聞かれるのは、レバーが入るから。
レバーが苦手だとすべて焼き鳥になります。

この白木のカウンターにも歴史を感じます。
なにしろ私と同じ昭和38年生まれですから、鳥竹は。

焼き鳥丼はそれなりに時間を待ちます。
当たり前ですけど焼いてから乗せるわけですから。
そうですね10分、いやもうちょっとかな。

いらっしゃいました(笑)お待ちしましたよ!!

蓋を開けたとたんに白い湯気が。
丼ものはこうでなきゃ!

真ん中にレバー、左右に焼き鳥。
なんだか水戸黄門のよう(笑)
このあまりに美味しそうな姿に「へへー、まいりました」と言ってしまいそう(笑)
まさに眼福ですね。
出来たらリビングにこのまま飾りたいです(笑)

名わき役のお新香。

そしてアツアツの鳥スープ。

見ただけでふっくら焼きあがっているのがわかります。
そして大串なので肉が大きい。
だから丼ものとして主張ある主役を張ることができます。
よくある焼き鳥丼は「焼き鳥がのってるだけ」というものが多いから。
ではいただきましょう。

実に見事な焼き上がりのレバー。
臭みなど微塵もなく、この上品さはレバーというよりフォアグラです。

焼き鳥もミディアムレアにしっかり収まっているのでほんとうにふっくら。

ご飯の上のこの海苔もいいアクセントになっています。
タレがご飯と海苔にしみてそれがまたなんとも。

本当は一気にかっ込みたいくらいの美味しさなので、
お新香もスープもいらないくらいなのですが、
そこはいちどクールダウンしたほうが美味しさが増すというもの。

そして後半の加速には七味。
しかし焼き上がりがバツグンだよなぁ。

たいへんごちそうさまでした。
大満足です。

ほんと、大衆、庶民のお店。

2階は複数人用の宴会場形式。

焼き鳥ってこの焼くところを見ると美味しさ倍増しますよね。
今の若い子たちって、焼き鳥を焼いている場面にはほぼ遭遇しないんじゃないかな。

マークシティのすぐ脇はここからの白い煙で覆われてます(笑)

私がこの場所で思い出すのは名店「天松」。
残念ながら今はもうなくなってしまいましたが。

渋谷ウェーブ通り。
パルコ近くにあったWAVEに関係か?と思いきや。
高架下の造形物に由来しているようですね。
名前に全くそぐわない飲み屋街。

フクラス、スクスク、渋谷変貌中。
でも、鳥竹はこれからも続いくでしょう。
続いてくれなきゃ困る!昭和38年うまれとして。