訃報というものは突然知るもの。
あの島田陽子さんがお亡くなりになられたという訃報はあまりに意外で、
そして突然すぎて、なにか気持ちがポカンとなってしまいました。
私世代ではたくさんのドラマで「島田陽子」のテロップを見ています。
しかし飛びぬけて強烈な印象を与えたのは「白い巨塔」の「東 佐枝子」役。
主役財前助教授の政敵となる東教授の娘。
チョーが付く箱入り娘にして、その世間知らずゆえに「許されざる恋」に悩む役柄。
日本ドラマ史上これほどまでに「清廉潔白」という言葉が似合うキャラクターな後にも先にもないでしょう。
田宮二郎の強烈な役柄とともにこのドラマの大きなコントラストだった気がします。
山本學「里見先生」とのあの淡く実らない恋心への苦悩も切なかった・・
今さらながら「白い巨塔」を4話を見て、当時の島田陽子さんの可憐さに驚きます。
スラッとして、透明感ある白い肌。そのこれ以上ない上品なふるまい。
微笑んだ時の可愛らしいえくぼ。
ただ可憐なだけではなく、いざとなったら自己をガンと貫く気丈さ。
このドラマ以降の島田陽子さん、
どちらかといえばこの「東 佐枝子」のイメージとはかなりかけはなれていたので、
正直あまり見ないようになってしまったのかもしれません。
私にとっての島田陽子さんは、永遠の可憐なる「東 佐枝子」像。
ご冥福をお祈りいたします。
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