長年、長年、地味に続いている大陸系中国料理店。
イメージとしての町中華とは異なるものの、
もうここまで「町に溶け込んだ」中国料理店であるなら、
これもまた一つの町中華の姿といっていいでしょう。
名前が実にユニークで「海鮮餃子 帆船」。帆船と書いて「ジャンク」。
幕張一帯に数店舗で展開することもう四半世紀。
出来た時にはよく行ってたりしましたけど、ここ数年ご無沙汰していました。
ジャンクという名前に相応しいジャンク感(笑)
幕張店も見た目はほぼ同じで、
あまり類を見ないけどこれはこれで中国料理店感満載。
店内はさらに大陸的中国料理店感。
いかにもー、ですね。
天井が高くて解放感があり、大勢での利用にも相応しいです。
中国料理店といっても日本人の趣向に合わせてあるので、
メニュー的にはそんなには町中華とは変わりません。
特徴としてやや海鮮系多めなのかな。
麺類はどれも美味しそう。
おなじみの料理同士のセットも豊富。
定食系も魅力的だったけど今日は気分は麺。
だったら麺+小チャーハンもいい。
香港風焼きそばセット、野菜タンメンセットで迷い・・
「野菜タンメンセット」にしました。
実に美味しそう!
チャーハンも美味しそうです。
ではいただきます。
期待通りのシャキシャキアツアツ。
タンメンはこの「熱さ」あってこそです。
スープはちょっと薄めかな。上品でじゅうぶん美味しいですよ。
町中華ならもうちょっと塩味が強くなるでしょうね。
麺は可もなく不可もなく、これでちょうどいいという意味です。
気持ちよくすすれますね。
ではチャーハン。
見た目がこれだと茶碗一杯くらいの身にチャーハンに見えますが、
この茶碗が丼並みに大きく、ゆうに1人前くらいはありそうです。
肝心の味は塩チャーハンでベチャでもパラパラでもなく中庸。
チャーシューの味がしっかり香り、なかなかいいチャーハンでした。
ごちそうさまでした。
もう、普通に満足です。
理屈系のラーメン専門店よりもずっとリラックスして楽しめます。
最近は1000円にもなろうというラーメンが多いけど、
タンメンとたっぷりのチャーハンで1000円のほうが価値があるんじゃないかな・・。
「帆船」だから帆立料理?(笑)
この日は休日。
お店には年配のグループ、ご夫婦連れ、
小さい子を含めたファミリーなどでけっこう賑わっていました。
「安心して使える」そういう雰囲気。
結果的に長い間続いているというのはそれなりの理由があるわけで、
町に根付くにはそれ相応の工夫であったり努力があったはず。
この色褪せた看板がそれを示しているような気がします。
これからも「普通に」ここにあってほしいと思います。