日本一アバンギャルドな町中華かも(笑)
渋谷区「中華料理 一番」
このお店が、というわけではなく取り囲む環境が。
初めて訪れたら、まずぶっ飛ぶますよ(笑)
ストリートアートに囲まれた町中華なんて他にはないでしょう。
やっぱりカルチャーの町渋谷ならでは。
が、中華料理はしっかり「町中華」でした。
宮益坂を上り、ぼてぢゅうの脇道へ入ります。
特に周囲にお店などもなく、果たしてあるのかな?雰囲気。
「中華料理 一番」の看板。
ははは。
中華とストリートアート。
ぜんぜんマッチしていない(笑)
しかし、内装は正統派の中華料理のそれ。
そんなには広くないけど、むしろ町中華というより本格中華の様相。
これまた雰囲気あるお品書きだこと。
実際のメニューはテーブルのこれ。
下町の中華の値段からしたらワンランク上ですけど、
渋谷価格で考えたらリーズナブル。
やっぱり初見だから、三種の神器から攻めよう。
ラーメン、そして半炒飯。
これにします。
調理がご主人、配膳がお母さん・・と思いきや、
お母さんも鍋を振ってます。
焼とり丼があるのがユニーク。
「芙蓉蟹」の表記もいいですね。
これは意外なビジュアル!
まさか和風の丼で出てくるのは。
とはいえ丼のことを別にしたら正統派ラーメン。
これまたユニークな「半炒飯」。
なんと炒り卵が別な形でトッピング。
こういう炒飯には会ったことがないなぁ。
ではラーメンからいただきましょう。
このスープ、生醤油のしょっぱさはあるけど、そのしょっぱさに主張がある。
なんていうか、凛としてる、ですかね。
甘味もあり、ただ濃いだけというわけでもありません。
この甘みの正体はもしかしたら葱油?じゃないかな。
薬味のネギが効いていいます。
いやー、いいスープだ。
麺上げがちゃんとしているからしっかりと折りたたんであり、
丁寧さがうかがえます。
弱いウェーブの細ストレート麺はこのスープにピッタリ。
いいラーメンだと思います。
渋谷には千円近いラーメンがゴロゴロあります。
しかし、この丁寧でシンプルな550円の優っているかどうか大いに疑問です。
メンマがまた秀逸。味がよく含まれ、筋張ったところがありません。
ただチャーシューが弱いですかね。
2枚あるのは嬉しいけど、1枚でいいのでもっとしっかりしているとよかった。
では改めて半炒飯。
作られていたのはお母さん。
か細いお母さんが一生懸命鍋を振ってくれたありがたい炒飯です。
極めて珍しい炒り卵分離型。
チャーハンというより家庭的なヤキメシ風。
色の割には味がそんなについていません。
ラーメンがしょっぱめ、炒飯は薄味という、結果的な凸凹コンビ。
むしろラーメンと相性を考えたチャーハンなのかな?
濃淡コンビネーション、楽しみました。
渋谷、それも駅から10分以内のところに、
こういう庶民派の、そして正統派町中華があったことに驚きです。
来ていたお客様はいかにもな都会型ビジネスマンたち。
もしかしたらそういう方々のオアシス的な役割なのかもしれません。
一番以外の店舗すべてアート。
ということは他にお店がないビルなのか・・
とても謎めいています。
渋谷区1丁目。
今の住所からはわかりませんが、
もしかしたらここは「一番」地だったかもしれません。