全国での町中華との出会いは限りなく楽しい。
それぞれのローカルな味があり、
そのローカル度合いは町に息づいてきたものだから
まさにその地の特徴が詰まっています。
この奈良市の中心街の一角にある「中華料理 大廣」も、
そんなお店の一つのように感じます。
JR奈良駅から続く三条通りから脇道へ。
すでに「なにかがありそうな」雰囲気がプンプン。
さすが古都。
ちょっとしたお店でもほかの町にはない空気感。
というか景観がもう違いますね。
そこに突然現れる見逃しそうなくらい小規模の「椿井市場」。
そこに「大廣」の看板が道向こうに立てられていました。
なんだか味がありますね。
現在ご主人は76歳ということですね。
これは大変歴史のある町中華だ。
オープンしているお店はわずか。
ちょっと奥まで行ってみるとほぼ廃墟のような。。。
改めて「大廣」。
入口から3軒目くらいに位置していますかね。
バス停がこのお店の「洒落っ気」を感じさせてくれます。
店内も味がある。
東京の町中華標準とはずいぶんと違うなぁ。
さて何にしようかな。
けっこうメニューが豊富だ。みんな魅力的に見える。
関西らしく「小海老てんぷら」がありますね。
え!?あいすらーめん!?
関西の町中華であればファーストチョイスの候補はまず「ヤキメシ(焼メシ)」。
とても魅力的なメニューが多いこの店ですけど、やはりそこから攻めよう。
ところで、、、「椿井ラーメン」ってなんだろう?
不思議な雰囲気を醸し出しています。
実に独特。
でもご主人は風変わりな方ではなくとても誠実な感じ。
焼メシ。
なるほど、いわゆるチャーハンとは違うビジュアル。
副菜がたくさん。
しかもフルーツ付き。珍しいなぁ。
それにしても美味そうだ。
これまた変わったスープだ。
焼メシ、うまい!
関東のチャーハンとは全然別物だ。
香ばしい醤油味、細かい野菜と豚肉で風味アップ。
このスープがとても美味しんです。
中華スープというよりまるでコンソメ。
しかも擦りごまがかかってるし。
町中華においては他で味わったことがないですね。
ああ、なんかこれで終わるのがもったいなくなってきた。
ギョーザ追加しよう!
このギョーザが出てきたときに初めて気が付いた!
「めん類全品 プラス200円でハンチャンにできます」だったのかぁ。
分っていれば「椿井ラーメン」とオーダーしたんだけどなぁ。
それにしても焼メシでも「ハンチャン」なんだ(笑)
ギョーザ。
全体の色合いがこれまた独特。
ちょっとベージュっぽいといいか。
ニラが多いから緑色も強い。
風味がとても強い餃子で、とても美味しい。
なんかこの店、いいなぁ。
一つ一つがユニーク。
こういうお店に出逢えてうれしいです。
奈良の奥深さをこういう町中華でも味わえた、いい夜でした。
この脇道、面白い店の宝庫かも。
今度は誰かと来たくなるエリアです。