毎日毎日多くの人が利用する新宿駅「箱根そば 本陣」。
この店単体で1日2000杯にも登ることもあるそうです。
「箱根そば」の創業は昭和40年(1965年)。
通称 "箱そば”=”HAKOSOBA" には町田と自宅を通った時期があり、
とてもお世話になりました。
でも実際には箱根にはありません。
ここでいう「箱根」は小田急の象徴みたいなものなんでしょう。
この「本陣」は沿線のノーマルな箱そばのランク上の基幹店の位置付け。
なのでそばもつゆも具材もワンランク上。
値段もワンランク上。
サラリーマンばかりではなく老若男女がとっかえひっかえ。
乗降客世界一のターミナル駅ですからね。
箱根そば公式キャラクター「やっこさん」。
この日選んだのは「冷やしめかぶそば」。
ちょっと暑かったので、さっぱり系にしてみました。
三陸産めかぶ。
たしかにそばが違いますね。
見た感じからも挽きぐるみ感があります。
そりゃ本格的な手打ち蕎麦までとは言わずとも、
1日2000杯も出るような蕎麦の位置付けからしたら最上級でしょう。
ここ数年の駅そばのレベルたるや急上昇ですね。
めかぶも上質なのでこの挽きぐるみをよく引き立ててくれること。
つゆも駅そばのスタンダードの上・・さすが。
とはいえ全体で考えれば「駅そば」の範疇です。
むしろその辺がよく考えられている点で、
過ぎたるは及ばざるがごとし、
美味しすぎてしまうと駅そばコアファンのニーズに合わなくなってしまう。
そこそこの美味しさでこそ500円~600円に見合う満足感。
私が町田に通っているときはこの場所ではなかったし、
当然「本陣」ではなくノーマルな箱そばでした。
まだまだ今のような差別化の時代ではなく、
どこで食べても「そこそこ」でした。
でもそれこそがサラリーマンの毎日の労働の苦労を癒してくれる重要な存在。
こういうポジションをしっかり守っていれば、
この先何年たっても変わらないのでしょうね。