最近は喫茶店の生き残りをかけ、
クラシック感をある程度演出しているところもあります。
赤いモケットのローソファ、観葉植物、クラシックな絵画。
でもそうじゃなくナチュラルに「昔のまま」でいるところもあり、
この船橋の街角にある「喫茶室 よしの」もそれにあたる喫茶店でしょう。
そうなるとモーニングセットも「らしい」ものが期待できます。
船橋駅北口。
東武百貨店側。
そのロータリーを逆回転してまわってこの街角へ。
表通りに面していないのでビジターは探しづらいけど、
この道は出勤の小路のようなので地元の方はよく知っている場所でしょうね。
さて、入店。
へー、全然昭和感ではなく、ライトな平成感?
ルノアール風というよりコロラド風かな。
メニューは思い切り「らしい」喫茶店。
スープなんかがあるのは古いタイプの喫茶店の証拠。
喫茶室の役割は「ランチ処」でもあるのでこの品揃えは完璧。
時間は9時半。
もちろん「モーニングセット」をオーダー。
ドリンクにプラス100円というお得感。
おしぼりが出てくるだけでプラス100円したいくらい(笑)
最高のサービスです、おしぼりは。
ブレンドコーヒーの、モーニングセット。
400円+100円=500円。
トースト、マカロニのサラダ、ゆで卵。
これ以外考えられない期待通りのモーニングセット。
このサラダがなかなかのボリュームで、
個人経営の手造りの良さが現れていますね。
酸味と苦みのバランスがとれた美味しいコーヒーです。
コーヒーに浮かぶ三日月。
「漆黒の 香る苦みで 朝観月」(笑)
隣りにはカップルの会話。
漫画を読む女性。
ゆっくりと煙草をふかしながらスポーツ紙を眺める男性。
忙しそうに動きまわる他指しそうなマスター。
そして流れるジャズ。
これを喫茶室と呼ばずして何を喫茶室と呼ぼうか・・・
なかなか象徴的なエッチング。
隣りの人がコーヒーをプカプカ。
煙草を吸わない私ですが、喫茶店に入ったら気にしません。
気持ちよくこの店の調和のパーツと化したいので。
この日はちょっとした都内の旅気分のカメラ散歩の日。
そのよいエピローグとなりました。