もうかれこれ長い付き合いになる、私の唯一の写真の師、
写真家 橘 毅(たちばな つよし)さんが、
大変名誉ある「2022年日本写真家協会第47回JPS展」で、
その最高賞である「文部科学大臣賞」を受賞されました。
私は写真家ではありませんが、
入選することすら相当な狭き門であることくらいはわかります。
ましてやその最高賞に輝くなんて、それはもう考えられないことです。
しかしいっぽう彼の才能にとことん惚れた身の私にとっては
「当然でしょう」という気持ちなのが正直なところです。
こうやって才能がどんどん認められることは、
逆に言ったら私の目に狂いはなかった、そう思えるからです。
ところでこのタイトルバックの写真は私が撮ったもので、
めっちゃふざけていますが、そう悪くない1枚でしょ(笑)
彼から学んだ小技を加えつつ、
某キャンプ場でものすごく楽しく撮らせてもらった思い出の1枚です。
本当は彼を撮りに行ったわけではなく、今から8年前かな?、
私の著書の著者プロフィール写真を撮ってもらっている間の逆スナップです。
このブログのプロフィールもこの時の画像を使わせてもらっています。
これもなかなか技を駆使して撮った1枚(笑)
私は真面目に撮るつもりだったんだけど、
どうしてもモデルがこうしたいというから仕方なく撮りました(笑)
おそらく、関西人の血がどうしてもリアクション芸に走らせるらしいです。
上品な京都出身なのでフツーそういうことはしないはずなんだけどなぁ(笑)
おふざけばっかでは申し訳ないので、
真面目なのが200枚に1枚だけあったので(笑)
受賞記念として置いておきましょう。
それから8年、現在はこの渋さ。
こういったら多くの写真家の方に怒られるかもしれないけど、
写真家って「写真家である雰囲気」を出すことも大事なような気がするんですよね。
欧米のカメラマンってそういうところある気がします。
彼にはそれがある。
これはさらに昔のこと、私が初めてデジタル一眼を所有したすぐあと、
まさしく師匠として、キャンプをしながらいろいろ教えてくれた最初の時。
若いなぁ~。
この数年前から彼と知り合いました。
その出会いを話すとものすごく長くなるので(笑)、
ややかいつまんで話すと、
「バーバリー・ブラックレーベル」というブランドがありましたよね、
あのブランドのWEBサイトを作ったのが私で、
その時の総てのコレクションを彼が撮影してくれたのです。
なんていうかなぁ、フィーリングが合ったというか。
でもディレクターとフォトグラファーがお互い譲り合わない、
そんなバトルを繰り返し、最後は意思疎通がかみ合いいい作品ができました。
開設したら毎日信じられないようなアクセスがありました。
それ以来、彼ほどの才能にあふれた写真家には会ったことがありません。
この1枚はその指導を受けてからすぐに撮ったショットです。
もちろん完成度はまだまだ低いのですが、
あきらかに自分のものとして激変したのでビックリしました。
なんていうかなぁ、いきなり「画像にドラマができた」というか。
ああ、写真家の人って画像に「息吹」を与える術を知っているのだなぁ、
そんなことを感じ、この日にいろいろ教えてもらえたことを
今になっても覚えています。
そして、今回の受賞作を見た時にまさにその神髄があった、そう思えるのです。
なんて言ったらいいだろう、写真なんだけど連続している映像のようで、
1枚1枚から「その先が見える」ような気がするんですよね。
今回受賞された作品は『心から「ありがとう」と独り言』 というタイトルがついています。
それは彼と、彼のお母様との物語です。
そこには私たちには知りえない複雑な背景事情があり、
それがなんであるかはわからなかったとしても、
シャイな男の子が自分の母親に「ありがとう」と告げる瞬間っていつなんだろう、
その1枚1枚から受け手が自身と重ね合わせて読み取っていく作品、
そんな気がしています。
WEB上の画像ではなく、実際に作品に触れればもっと見えてくるでしょう。
よく彼は言ってました「同じ写真でも焼くと違うものになる」と。
彼は王将の餃子が好きなんで、
「餃子も生と焼くのとは違う」と私がボケたら、
「そう、焼き方がむずかしい。。。その話ちゃうわ!」
という会話を青山のレストランでしたのを急に思い出しました(笑)
そんなわけで(笑)、写真展、足を運んでみたいと思います。
本日5月21日から29日まで。東京都写真美術館にて。
あ、大事なこと書いてなった。。。
橘さん、受賞本当におめでとう!
これからもますます飛躍してください!
そして、5年に1回くらい写真の指導をお願いします。
私の実力がどんどん落ちるいっぽうなので!!(笑)
↓いまだにすごく読まれているこの記事も橘さんのスタジオで撮ってもらいました。