
浅草にはたくさんの純喫茶があり、長く今でも続いています。
「ハトヤ」もその一つ。
喫茶店としてはかなり珍しい名前ですね。
飾り気がまるでないのに何故か不思議な魅力のある喫茶店です。
新仲見世通り。
途中にある「銀座 ブラジル 浅草店」も浅草を代表する喫茶店。
赤いこの看板が目印。
それがなければその通りすぎてしまいそう。
シチュー、ゆであずき、ミルクセーキ、こぶ茶。
若い人だったら何の店だろうと思うでしょうね。
ホットケーキに、ホットドッグ。そしてクリソ、フロート。
クラシックだ。
店内は実にサッパリ。
映えるレトロとかを求めてきたら肩透かしにあうかも。
そもそもそういう場所ではないので全然よし。
せっかくのDENONがあるけど、この日は無音。
それもまたよし。
驚いたのは水。
浅草の水とは思えぬ?甘露。
フロートもいいけど、ハトヤではあの「カップ」を見たいから、
ついホットコーヒーにしてしまいます。
ミルクコーヒーも美味しいけど。
「ゆであずき」はドリンクなのか(笑)
クリソ!レスカ!
なぜかホットケーキがそこに(笑)
あの美味しい水はなんだろう?
ついおかわりしてしまいました。
このカップです、これこれ。
ハトのマーク。
かわいいなぁ(笑)
酸味がやや強く、コロンビアベースかな。
スッキリしてて好きです、この味。
本当にそっけない店内(笑)
喜劇、演芸のスターもよく寄られたとか。
渥美清さんも。
ちなみに寅さんは喫茶店を「きっちゃてん」といいます(笑)
喫茶店のなにがおもしろいって、
全く見ず知らずの人の人生の一部分がBGMになってしまうこと(笑)
聴く気がなくても否が応でも聞こえちゃうんですよね。
保育士さん人の苦労話はとても参考になりました(笑)
うーん、コーヒー1杯じゃ間がもたん!
何か食べちゃうか。
トーストは今日の気分とちょっと違うなぁ。
うん、そう、サンドイッチだ。
ミックスサンドにしよう。
ホットドッグはまただな。
1927年!?もうすぐ創業100年ってこと!?
その永続にリスペクト。
小さな店なのに何故だか落ち着ける。
ミックスサンド。
この配置、実にクラシック。
シンプルなハムサンド。
玉子サンドの玉子は、よくある刻み茹で卵ではなく玉子焼のサンド。
これがふんわりしてていい具合なんです。
味付けは軽いので、物足りなければ「アジシオ」を。
ロースハムに軽い軽いマスタード。
最近「パクつく」という言葉を聞かないけど、このサンドはその言葉が似合う。
浅草だけでなく新喜劇の人も来ていたりするんですね。
いい時間でした。
おとなしいけど気さくなマスターが醸し出し雰囲気があるからかなぁ。
これは懐かしい!
コインカウンターじゃないですか。
今やコインも流通しない時代ですからねぇ。
今更ながら喫茶店を渡り歩いて思うこと。
「喫茶店というものはこのままなくならずにいられるだろうか」
余計な心配ではありますが。
と同時にこのハトヤにいたことで、まだまだ続くはずだ、
そう強く思ったのも確かです。