町中華は、長い時間をかけて町に溶け込んでいく・・・
そんな一つかもしれない、東川口にある「中華料理 華苑」。
決して典型的な町中華ではないけれど、
この町の中で独自のカタチになっていったのかもしれません。
自分のようなソトの人間でも、
このお店の中にいるときだけこの町の人になれる、そんなお店でした。
武蔵野線東川口駅。
そうそう縁がない場所なれど、ここには川口大勝軒があるので既知の場所。
案外乗降客が多いんですよね。
駅から5分。道はまっすぐ
ありました。華苑。
あら、、、まさかの、葬儀店並び(笑)
だからなんだということはありませんが。
だいぶ色褪せてるのをみるとこの地で長いのかな。
お決まりの赤のれんとはかなり趣きが違うけど、
扉は町中華らしい格子デザイン。
店内もやや町中華フォーマットとは異なる印象。
なんとなく家庭的な定食屋さん風だったり。
中華の雰囲気もあるにはあります。
さて、どうするかな・・・・
奇をてらったことはなく全体はオーソドックス。
いやいやいや、そんなことないぞ。
このセットはちょっとすごいんじゃない。
謎なのはKとS。
何故にK、Sセットなのか??(笑)
Kだと「豚肉と野菜のスタミナ丼」、
Sなら「豚肉のしょうが焼き丼」
にそれぞれラーメン付き。
それで820円。
Sは「しょうが」として・・Kはなんだろ?
華苑のKか??
カラシの配置などにお店の姿勢を感じます。
Sセット。
本当は・・Kセットをたのんだ気がするけど(笑)、
きっと私が言い間違いしたんでしょう。
最近ボケてるから(笑)
それにしてもなかなかなボリューム。どちらも一人前の量。
これはビックリな姿。
かなり意外なラーメンが出てきました。
具材などは普通のラーメンのように見えるけど・・
なんといってもこの背脂の多さにオドロキ。
町中華として背脂がここまで浮かんでいるのは稀。
クリアなスープでボディはスッキリしてるけど、
背脂がビシッと効いていてそれなりにコッテリ感があります。
しかもスープが冷めにくい。
これは美味しい町中華のラーメンだ。
麺はオーソドックスなもの。
豚肉のしょうが焼き丼。
かなりオリジナルなしょうが焼きで、
ソースがやや酸味のあるドレッシング風。
ちょっと思ったのとは違ったかな。
それにしても量が多い(笑)
チャーシューは茹で豚感覚。
デカ盛りではないにしろ、ボリュームは相当。
でも、ラーメン、しょうが焼き丼とも飽きるような味ではないから、
ぜんぜんイケちゃいますね。
赤いテーブルなど町中華感はあるんだけど、全体はそれっぽくないから不思議。
ごちそうさまでした。
満腹、満足。
こういうところを見ても、店主ご夫妻の優しさがわかります。
単に喫煙場所を作るだけか、花を添えるか。
見た目も店内も町中華らしくもあり、らしくもない。
きっとお客さんのやりとりで生まれたであろうセットメニュー。
優しく、気遣いのあるご夫妻。
町中華は、町に染まり変わっていく・・
そんな再確認が出来た気がします。
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