若いころ(笑)原宿によく遊びに来たなー!
世代的には竹の子族(古っ!!)のころだし、一番用事があったのはVAN。
古い話です。
そんな折(高校生、大学生)に寄っていたお店として思い出すのは
シェーキーズ(現存)、京風らーめん「あかさたな」(閉店)、
四川料理「龍の子」(現存)、昭和軒(現存)、FRO表参道(閉店)、
九州じゃんがら(現存)、ペニーレイン(現存)
そして一番のヘビロテだったのが「ウィーン・ボンボン」という洋食店。
ここの「バクダン三勇士」というスープハンバーグが大好きで、
狭いお店だったけどホントよく行きましたね。
たしか「スープのうまい店」と自称し、
エプロンのご主人は元の旅船コックだったんだよと話していました。
その頃にはこの「ONDEN」はもうありました。
行きつけではなかったけど何度か行っています。
雨降るある春の日、思い出したように訪問してみました。
プロペラ通り。
ありましたね、ブティック「プロペラ」。
アメカジやグランジの店として。
このレンガとツタが目印でした。
時間が時間でもう閉店かとおもいきや、なんとか開いてる。
原宿って本来こういう雰囲気。
「ONDEN」とは古き原宿付近の地名「隠田」が由来じゃないかな。
なんと那須川天心!!(笑)
と、これを見ていたらちょうど看板を片付けに・・
「あ、まだは入れますか?」
「いいわよ。揚げ物無くなっちゃったけどいい?目玉焼きはあるから」
「はい、おねがいします」
一見さんだったらこの分厚いドアは入りづらいだろうなぁ。
実際は気軽で全然そんなことないですよ。
ああ、何となく記憶がある。。。
でも記憶と一致しているのかも怪しいほど永年来てません。
そういう認識はなかったけど、ライブもやってるんですね。
厨房もフロアも取り仕切るのはママさんたち。
ママさんというよりマダム。
タネがもうなくなっているみたいだから、
オーソドックスなビーフカレーにしよう。
本当だったら「ハンコロ」「メンコロ」を選んだろうなぁ。
と、眺めていたら、
「どうする?目玉焼き乗せたら?チーズも大丈夫よ」
と優しく言ってくれたので、こういう時は無抵抗に従うのが大事(笑)
「手作りドレッシングのサラダ」
うめじそかな。
そして「チーズカレー 目玉焼き乗せ」。
んん??これって、那須川天心オーダーに似てる(笑)
目玉焼きがストロングローストなのはご愛敬(笑)
ではいただきます!
ああ、こういうカレーはいまや絶滅危惧種だよなぁ。
一般的には「お母さんのカレー」「家庭のカレー」という言われ方なんでしょうね。
だったら家で食べろよ、になっちゃうんですが(笑)、
実際にはこのカレーを家庭で作るのは無理。
このカレーはきっと継ぎ足し継ぎ足しの「うなぎのタレ」のようなもの。
何十年と引き継いでいるカレールーのはず。
よーく味わってみると、ちゃんとその片鱗を感じます。
家庭のカレー的イメージは重なりつつ、でもその実は専門店のカレー。
とはいえ、こちらのママのカレーとして、
理屈なくゆったり楽しむこと大事。
閉店時にゆったりは迷惑かなと思いきや、
実は近所のショップ店員さんがめっちゃ駆け込んできて
「まだ大丈夫??」
「いいわよ。揚げ物無くなっちゃったけどいい?目玉焼きはあるから」
と、どこかで聴いたような会話が繰り返され、みなのんびり。
こういうお店なんだなぁ。
大阪カレーのようにフルーティーではなく、
このストレートなカレーは東京の味。
お隣りさんはミュージシャンとラジオプロデューサーの会話。
普通のカレー店とは違うなぁ(笑)
竹の子族時代からのお店は今原宿にどのくらいあるだろう・・
どうかカレーの味だけではなく、
その味わいと共にこれからも在ってほしいと思います。