町中華の種別バラエティに加えなければと思っているのが
「チャイナハウス」という屋号を持つお店です。
イメージとしては決して高級中華ではなくあくまでも庶民的範疇だけど、
どこか洗練されていて、ざっかけなさよりかはやはり品があるお店、
そんな感じでしょうか。
中華中華していない、見た目は洋を思わせる中華料理店、とも言えそうです。
今回紹介する千葉県花見川区瑞穂にある「チャイナハウス 蓮花」もまさにそれ。
私はここのラーメンにいつも感動しっぱなし。
あえて「最高級500円ラーメン」と言い放ちたいと思います。
平成の新興住宅地の一角、
目の前が広い公園の真ん前、
ここに中華料理どころか、飲食があることがまず不思議。
通り過ぎるような場所じゃないので、まず一見さんが来ることなないでしょう。
もちろん、来ても歓待してもらえるので何も問題ありません。
それでもここに立地してからかなりの年月が経ったでしょうね。
看板が無かったら完全に住宅。駐車場は4台。
わざと外に目立たない場所に作ってある看板。
街の景観を崩さない気遣いでしょうね。
このお店の唯一のミスマッチはタヌキ(笑)
店名「蓮花」は、この地が大賀ハス発祥の地
(東京大学検見川総合運動場(旧・東京大学検見川厚生農場)
だからは疑う余地もありません。
ずいぶんと年月を重ねましたが、
いまだ品のある店内であるのは変わらず。
席はテーブルが3つ、そして奥に座敷があり、
意外なほど人が入れます。
私はどうしてもこの店の麺類の値段が信じられません。
レベルの高さから言ったらめちゃくちゃ安いです。
だいたいふかひれラーメンが千円ですよ。
どのメニューも町中華的に見たら実に妥当な値段ではありますが、
実際マジで高レベルなのと釣り合ってないんです。
さて、今日は改めてシンプルなラーメンにしてみようと思います。
そうだな、餃子3個も付けちゃおう。
ご主人のご出身とかは全く知りませんが、
きっとホテル系、または大型飯店で修業を積まれていたと推察します。
さりげなく大賀ハスの写真が。
ラーメン 500円。
この細かなネギ。
ほんのちょっとのことだけど手間がかかっていることが垣間見えます。
例えばこの姿だけを見ても500円どころか、
ハイクラスな中華料理店の1000円は超える雰囲気を醸し出しています。
すぐに餃子も合体。
何よりもこのスープなんです。
まさにホテルクラスのスープ。
コンソメとかに匹敵する上品で、そして深い味わい。
ただ、、、ただひとつ残念なのがワカメであること。
これは好き嫌いもありますから何とも言えませんが、
私はラーメンにワカメは否定派。
どううまく塩抜きしても、必ずワカメの香りがスープに入っちゃうんですよね。
この繊細なるスープにもやっぱり影響が出てしまっています。
ここで言えば左半分に。
青菜の方が視覚的にもいいんじゃないかなぁ。
その手間をかけると500円自体厳しいか。。。。
驚くのはこの麺にしっかりスープのボディが絡んでくること。
普通濃い口でなければこうはスープを引き上げられないのに、
この中細麺にしてしっかりスープがまとわりついてくるのです。
要するに見た目以上にスープにボディの豊かさがあるということ。
これを500円にして成しえていることが「最高級」という意味です。
屁理屈ラーメン店(笑)が、このレベルを500円で毎日やれるのか?
そのくらい私は感心しています。
また言い換えれば「美味しすぎない」のも名人芸です。
こだわりすぎてなんでもぶち込んんで作るようなことはしない、
大人の「引き算」がちゃんとされているからこの値段提供なのでしょう。
ま、ちょっとべた褒めしすぎもよくないか(笑)
このチャーシューも実に見事。
引き締まっていながら弾力がある。
焼きギョーザ3個。
ほどよくカリっと仕上がっています。
この編み方の丁寧具合。
手間っていうのはこういうことを言います。
カリっとしつつも中はトロっと。
うーん、ご主人は並々ならぬ方だな、、、
これで終わりではなく、このスープを飲み干さずにはいられないです。
胃袋がこのスープを「早く来い」と呼んでます(笑)
そこに現れた鳳凰。
これを見て、清々しさとともに「終わった」と実感。
予約の方も多いですね。
近隣の方から確実に愛されているでしょう。
「蓮華」いい名前ですね。
蓮といえばお釈迦さまだし、何となく中華料理の店名にもマッチ。
そういえば「アザレンカ」とかいうテニスプレーヤーいなかったかな?(笑)
余談ですけど、私はこのお店との相性が悪く(笑)
臨時休業、オーダーストップ直後とか、とにかくお店に入れないこと多々(笑)
それが決まって「晴天」なので、この時は雲多めなのでチャンス!と行ったわけです。
やっててよかった(笑)