
巷をにぎわしている?「スノーピーク会員制度見直し問題」
いったん発表したものが3日後にすぐ取り下げになるなんて
この業界においては前代未聞。正直、衝撃です。
ただ、、、いきさつはともかく、
「反スノーピーク」「アンチスノーピーカー」検索1位の私(笑)としては、
この問題が起きたことを理解できなくはないです。
いったん注釈しますと、決して私は「アンチスノーピーカー」ではないんですよ!
それを説明した記事が1位だというだけで、そこのところお間違いなく!(笑)
さて11月21日にこれが来ました。
この時はほぼ読み流し。自分に対するインパクトは特にはないので。
あ、会員なんですよ、いちおう(笑)
ホント、真のアンチじゃないんですって!(笑)
ただ、この文面を見て思ったのは、
スノーピークが企業として目指したいという表明と、
いっぽうでここまでやってきた「囲い込み」には齟齬が見える、
まずはそう感じましたね。
つまり、企業としてダブルスタンダードができてしまっていたのではないかと。
もっといえば、梨沙新社長が目指そうとしていること、
今まで山井(太)さんが築き上げてきたもの、
そこに、目には見えない紙一重があり、矛盾があり、大きな落とし穴があった、
そんな気がしています。
で、3日後にこちら。見直しが即時発表。
そして山井(太)さんがコミュニティに投稿。
会員制度の変更について沢山のご意見ありがとうございます。みなさまの声は私達スノーピークの全役員社員に届いております。
みなさま、こんにちは。*tohruこと会長の山井太です。
この度は、会員制度の変更について本当に沢山のそして率直で正直なフィードバックをいただきありがとうございます。
スノーピークは、キャンプを通じて、またキャンプの力を使ってユーザーの皆様の人生がより豊かに笑顔に満ちたものになるようお手伝いをするのが唯一の存在理由だと思っています。またコミュニティブランドであるスノーピークは、ユーザーの皆様と一緒に日本のキャンプ文化を創って参りました。
会員制度の変更についてのご意見を一つ一つ読ませていただきました。
私達の存在理由と真逆の、ユーザーの皆様の失望、悲しみ、お怒りが数多く表明されています。これは私達が目指している真北の方角と全く違う方角だと感じました。
今回の会員制度の変更に不備があるせいだと理解致しました。
代表者の一人として心から深くお詫びを申し上げます。
スノーピークを永年に渡りご支持していただいてきたユーザーの皆様のご期待に背く変更をする訳にはいきません。
12月中旬頃までに失望品質では無く感動品質な会員制度の変更に改善して参ります。よろしくお願い申し上げます。ユーザーの皆様のためになる部分はそのままに、デメリットになる部分は大きく改善したいと考えています。また、今後の改善について事前にご意見をお聞きする場面もあると思いますのでよろしくお願い申し上げます。
いつも沢山のご意見をありがとうございます。重ねて感謝申し上げます。
ぶっちゃけ、「山井さん、気の毒に」と思ったのが最初です。
山井さんの知らないところで進められていたわけではないでしょうが、
少なくとも最前線に立っていた当時の感覚では見れていなかったのかもしれません。
それにしても、私のようなものでも大なり小なりこの騒動になるであろうことが予測できたのに、
プライドの高い会員をここまで育てながら、なぜに気が付かなかったのか・・。
スノーピークの会員制度は元からポリティカルでした。
批判覚悟で言えば、つまり政治のように「スノーピーク党」です。
それが顕著だったのが「ブラック会員」であり、
このみなさんはほぼ政党員の立場と言ってもよく、
ゴールド以下はファンではあるもののそんなには拘束を喜ばないレベルです。
このあたり、そこが緩いモンベル、そもそもそれを持たないパタゴニアは、
そこに会員制度があっても、紐づき程度がいいところで囲い込んだりはしていません。
政党員というと聞こえが悪いからブラックの方には気分悪いでしょうが、
コアファンというのはどんなところでもそういうものです。
その優越性を望まないでブラックレベルの会員になる人は稀有でしょう。
つまり言いたかったのは、政党員とそこまでいかない人を
ごっちゃ交ぜにした規約と特典を改変して打ち出せば、
当然ある方向からは批判の嵐になるということです。
なぜそうなったのかは、冒頭にも示したように、
梨沙新社長と、山井さん(会長・前社長)の二つの企業文化は一見同一のように見え、
実は非常に目に見えにくい差があった、
これが露見したのが今回の騒動ではなかったかと思います。
だからこそ火消しをしたのは、
スノーピークにおける会員文化の基礎を作った山井太さんなのです。
山井さんが言葉を発しないと火が消えないからです。
だとすれば、今後示されるであろう規約の見直しの発表について
果たして梨沙新社長自ら言葉を発するか、そこが注目点の一つでもあります。
私的には規約の具体的内容についての云々はいっさいありません。
ついついブラックの人を引き合いに出してしまいましたが、
その方々をどうこうというのもまるでありません。
いろいろありましたがこの先きっと落ち着きを取り戻すことでしょう。
ひとつだけ山井さんの発言が気になりました。
コミュニティブランドであるスノーピークは、ユーザーの皆様と一緒に日本のキャンプ文化を創って参りました
これはちょっとどうかとは思います。
あえて知らない仲ではないので、届きはしないでしょうが一言いいたくはなります。
限られた某所での発言とはいいながらも、これは言いすぎでしょう。
自分たちを買いかぶりすぎです。
企業としてこの意識が潜在しているようだと、同様の問題はまた起こるでしょう。
キャンプ文化は、キャンプにかかわる人全員で、その多方面からのアプローチで創っているもののはず。
特定の人たちや、誰かがリーダーということではありません。
そんなことは太さん自身が一番知っていたはず。
それこそ政治ではないのですから。