またまたいいお店と出会うことができました!
北習志野にある「中華料理 東海苑」です。
名前からして焼肉店ではないかと思ってしまいますが、立派な町中華です。
私の大好きな「誠実」なお店です。
そして、平日ランチメニューがこれまた衝撃的。
今回はそれをお伝えしようと思います。
オリンピック通りと言われる整備された遊歩道にお店があります。
実はこれで存在に気がつきませんでした。
この通りはそれなりに通過していたものの、
路面に接していないほんのセットバックさ加減と、
大きな街路樹で目隠しになって気が付かなかったようです。
それにやはり東海苑という一瞬の名前の認識が
焼肉店だとばかり思ってしまったのでしょう。
車でのアプローチも難しく、一旦通り過ぎてこの脇道に入り、
さらに遊歩道経由で駐車スペースへ入ります。
お店の前にある駐車スペースは5台分。
近隣に迷惑がかからぬよう、適当に留めてしまうのはアウト。
注意です。
では入店。
東海苑という名前は未だ違和感あるものの(笑)、
それ以外は期待を煽る町中華感。
かかる暖簾は「味自慢」系ではなく「ラーメン」。
もしかしたら遠慮深いご主人なのかな?
入ると自動応答の「いらっしゃいませ」が。
これは面倒臭いからではなく入店確認のためのものでしょう。
それにしても内装は正統派町中華感。
整然としている。
この時点でもう安心感。
コロナということもありますが、カウンターでもゆったりで助かります。
そうそう、これこれ。
これ厳守。
さてメニューを見ていきましょう。
なぜか麺類だけ値段順。
これは珍しいし、考えてみたらありがたいかも。
こういうのもあるぞ。ランチセットメニュー。
平日の月、火、金、3日間の限定となるわけですね。
東海苑のメニュー構成からみたら相当リーズナブルということになります。
よし、該当日だからこれにしよう!
通常は基本のしょうゆからなんだけど、
このところ「町中華でみそラーメン」という気分だったので今日はみそ。
問題はこっちだな。
これは実に迷う。
特に半ヤサイイタメに半ライスをセットに出すところなんて見たことがなく気になる。
麺を変化球にしているので、オーソドックスに半チャーハンにしよう。
決して新しいお店ではないけど、毎日毎日綺麗にされているのがよくわかります。
ご主人の声がけ、奥様の対応でもその誠実さぶりがすぐに伺えました。
この雑誌の置き方!
ふつう適当に、雑然と置いてあるものです。
このお店は信用できる。
誠実なお店は必ず誠実な料理に出会える。
まずはみそラーメンの登場。
これはこの段階で間違いない。
だって湯気が立ってる。これ、実に大事なところ。
変にワカメなんかを載せていなく、これでいいです。
もやしもツヤツヤしてる。
ドンブリもいいですね。
ではスープから。
これぞ町中華のみそ。薄すぎず、濃すぎず。
これ以上を望んではいけません。これでいいんです。
メンもこれでよし。もやしもシャキシャキ。
とにかく丁寧に作られているのがよくわかります。
特別なものを期待するのであれば別の店へ行けばいい。
偉大なる中庸であり、それが一生懸命作られたものであることが町中華の真骨頂。
遅れてチャーハン。
これは想像以上のビジュアルだ。
いい意味でのカラフル。
それに。。これは「半」じゃないですよね(笑)
これ以下の量で普通盛りのところだってありますから。
玉子が平均的に散らばっていることからとても調理が上手いことが分かります。
色合いもしっかり全体に行き渡っている。
実際美味い!
これはいい、実にいい。
油が全体をうまくコーティングされていて、かといってパラパラすぎてないし、
むろんベチャっともしいていません。
味もしょう油がしっかり効いていながら、同時に甘みとコクがある。
このコクはチャーシューとナルトから出ているな。
今日は間接的だったけどここのチャーシューはレベル高そうに感じますね。
それにしてもこのセットは量があるなー。
完全に1+1だもんなぁ。
そう考えると、みそラーメンが780円、チャーハンが730円、
セットで850円というのは全く計算が合わない(笑)
味変は七味で。
このくらいの残量がふつう半チャーハンなんだけど(笑)
いやー、大満腹です。
ん?あまりにさり気なさすぎて気がつかなかったけど、
ラーメンにもレンゲ、チャーハンにもレンゲ。
しかもプラと陶器を分けてる。
あまりにさり気ないけど、
こういうことをみても誠実さにあふれているといっていいでしょう。
お店を気持ちよく去れる、
これは単に美味しいものを食しただけではそうなれません。
いまやレトルト、コンビニ、冷凍食品等々味だけでは言えば相当高いレベル。
けれどそれでは味わえない世界観があるからこそ外食には特別な価値があります。
そこを追求していないカタチばかりのお店のなんと世の中に多いことよ。
まさに看板メニューのタンメンもいってみたいですね。今度は。
足で入店されてきた方々はいかにもなご近所さん、
そしてクルマで訪れるガテン系の方々。
ご近所さんは安心を求めて、ガテン系のみなさんはパワーランチを、
そんな感じでしょうか。町中華のあるべき姿のまま。
全てが納得のこの店にあって、唯一認識できないのは店名の謂れ。
実は元焼肉店?それとも神奈川出身?
知りたい気持ちもあるけど、知らないでいいかも
いずれ、町中華でやろうぜあたりの取材で明らかになるかな(笑)