日本オートキャンプ協会

【美しいキャンプについて考える~マナーとモラルの再認識で】後編 「美しいキャンプがもたらすもの」

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一般社団法人日本オートキャンプ協会が運営する、

キャンプ情報サイト キャンナビ

寄稿させていただきました。(前編・後編)

今週末からシルバーウィークに入ります。

おそらくキャンプ場はほぼ満杯となるでしょう。

混んでいるキャンプ場では毎回気になる「マナー問題」

そのことについての提案を発表させていただいています。

まず大切なのは、マナーとモラルをちゃんと区別すること(前編)

そして、よりリテラシーを高め周囲と協調を図ること(後編)

キャンパー側だけではなく、キャンプ場側からも切り込んでみました。

是非ともご参考にされてください。

発表の機会を作っていただきました協会にはこの場を借りて御礼申し上げます。

※協会のご理解をいただき、文章はそのままここにも転じます。


▼前編はこちらです▼






「美しいキャンプ」について考える ~マナーとモラルの再認識で

   後編 「美しいキャンプがもたらすもの」


キャンプにおいて必ず問われる「マナー問題」。なかなか進みづらいこの課題解決に関し、問題点の整理と目指すべき方向性を、前後編に分けてお届けします。テーマは「美しいキャンプとはなにか」です。



良きマナーは、キャンプを美しくする

モラルは絶対的なルールですから「やってはいけないこと」として基準は明確。普段の生活でも同じです。前編で示した通りマナーこそが基準の難しいものです。むしろマナーは基準としてあるのではなく、目指すべきものの中にある、そう理解した方がいいかもしれません。

今回この問題を書くにあたり多くのキャンプ場関係者の方にインタビューを行いました。そのなかである共通の点に言及されていることに気が付きました。例えばこうです。

「マナーの問題は確かにありますが、実はとてもインテリジェンスなキャンプをされている方が多いのです。そういったキャンプはとても美しい。サイトが華美とかそういうことではなく、にじみ出る雰囲気が素晴らしい。とてもリラックスされ、キャンプを満喫していらっしゃる。キャンプ場に勤めながらその姿に憧れてしまうくらい。そういった方がマナー問題を起こすことはまずありません」

マナーとは作法であり所作。これを身につければ他者から見られても憧れる対象になる。サイトの豪華さとは関係ありません、所作ですから。

「そして、美しいキャンプをされる方は、その姿が美しいだけでなく、不思議なくらい自然と調和されています」

よきマナーは人とのかかわりだけではなく、自然との調和も図れる。そして、調和された自然から有形無形の恩恵を享受できている、これこそキャンプをする本来の目的達成ではなかったでしょうか。


これからはリテラシー向上が極めて大切

「マナー(モラル)問題」と呼ばれていたものがこのまま放置されると、この先違うフェイズに発展していく可能性があり、とても懸念しています。それは「キャンプにおける危機管理能力欠如」につながっていってしまう点です。

ここ数年、まるでキャンプブームと歩を合わせるように、各地で自然災害が頻発しています。震災、台風の被害、豪雨による被災、どれを見ても以前とは桁違いなものがこの列島に起こっています。キャンプという自然に最も近い場所でのレジャーなはずなのに、同時にそれらに遭遇する確率が増えてしまっているのも事実です。

マナーとモラルの諸問題の内因には、どこか「キャンプなんだから」という解放感が付きまとっています。リラックスすることはとても大事であると同時に、私たちがコントロールできない脅威がそこにはあるということへの理解を、この解放感が阻害しがちです。

ある程度のベテランになってくるとその経験値から、リテラシー(理解力)が格段に上がります。

多少批判を浴びる言い方をしてしまえば、結局この問題の根底は「キャンプにおける素人」が多数登場したことに起因していると言ってもいいでしょう。誰でも最初は素人で、それは当たり前なことです。しかし、問題は「素人感覚」が続いてしまうことです。

前述の通り、(キャンプ場で展開される)キャンプは、リラックスを求めるレジャーであると同時に、安心と安全を確保しながら行う野外生活だと認識を強く持たなければなりません。サバイバルとは全く違います。しかし、ブームを背景にアプローチが気軽になったという喜ばしい現状とともに、キャンプというものへのリテラシー普及がその拡大に間に合っていないことが大変大きな問題点です。

だからこそここ数年のブームの中である程度キャンプのリテラシーが上がった人たちの存在がとても重要。その方々の率先する行動がまさにキャンプを美しくしていき、その先にある安心、安全の確保に導いてくれるキーパーソンであることは間違いありません。

キャンプ場の方々は冒頭でもお伝えした通り、出来る限り自由度を高めたいと、可能な限り規約を少なくされています。だからこそその恩恵を被っている共同生活者たるキャンパー同士が如何にあるかがとても重要なのです。リテラシーが上がれば上がるほどキャンプ場としての自由度を解放してくれるでしょう。

日本オートキャンプ協会においては、毎年多数輩出される指導者(公認インストラクター)こそがその先導者たる人の代表です。当然、協会自身、そして私自身も含めて。


キャンプのグッドネスを持ち帰ろう

マナー、モラル、これらの言葉はネガティブに思われがちですが、今一度その再認識に立ち返れば、それはキャンプがもたらしてくれる「グッドネス=美徳」を享受することにつながります。キャンプ場におけるよきマナーの発動は、自然界から大切なものを得るためのチケットなのです。

「美しいキャンプ」を多くの人で広めていただき、キャンプのグッドネスをたくさんたくさん持ち帰ってください。

それは間違いなく一生ものの宝となっていくはずですから。





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by sammag | 2021-09-17 00:01 | 日本オートキャンプ協会 | Trackback | Comments(0)

人生は旅。旅は人生。日々は扉の向こうとこちら側。キャンプ・食・星・日常を綴る、アウトドアライター・キャンプブロガー・JACインストラクター/講師・温泉ソムリエ・星のソムリエ® ・exite公式プラチナブロガー SAMの人生キャンプブログ


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