東池袋大勝軒系列は比較的目立つ存在で、
永福町大勝軒系列は比較的地味に店を構える、
この印象は少し先入観が強すぎるかな。
ある日「東川口大勝軒」に立ち寄ったとき、さらにその印象は強まりました。
しかし、お店は地味であっても良いラーメンでした。
*緊急事態宣言以前の訪問です
東川口駅はまるで降りたことのない場所。
川口駅とはなんだかまるで違いますね。
駅からすぐのこの脇道の先。
線路沿い3分くらいですかね。
看板こそ目立ちますが、ほぼ普通のお宅。
ひっそりとは言わないまでも、知る人ぞ知る、そんな店構え。
店構え同様地味な店内ながら、飲食の基本である清潔感は満点。
こういう整然としたお店で味が悪い店には会ったことはありません。
お店の姿勢に味は着いてきます。
永福町系のオーソドックスなメニュー。
いや、冷やしそばなんて初めて見た。
これはつけ麺なんでしょう。
果たしてそうかは分かりませんが、
先代がフロア、息子さんたちが厨房、そのように見えます。
互いの呼吸が他人感覚ではないので。
この店の、唯一の遊び心。
ワンタン麺です。
定番の、銀盆に白く大きな器。
配置が美しい。
羽衣が踊っているようなワンタン。
この店はバラロールチャーシューなんだ。
煮干しは感じさせるが強くはない。
ほどほどに抑えらていて上品。
永福町大勝軒系ではもっともアッサリ型か。
麺もよくマッチしています。
量はかなりあるものの、途中で飽きるような感じにはなりません。
実は具はたっぷり入っている。
大勝軒では案外そこスカされることありますから(笑)
どんどんいける。
最後までいける。
大変ご馳走様でした。
満足。満足。
このお店はかなり感染症対策に気合いを入れていて、
テーブルの片付け後の清掃に数分かけます。
まさに、私が好きになるラーメン店の最大の条件、
「後を引く」がここにまたありました。
ガツンとはこないが、しみじみと美味い。
だから、後を引きます。
大勝軒は本来、町ラーメンなんだよなー。
だから、こういうロケーションでも不思議ない。
ほんの少し先にはチェーンの来来亭。
少し手前には人気店の喜楽々。
なかなかなラーメンストリート。
線路向こうにもラーメン店が2店舗あります。
東川口かぁ。閑静な街並み。
ちょっと途中下車の旅気分になれました。