カレー研究家が作った、
その名も「MCC 小野員裕の鳥肌の立つカレー チキンカレー」
小野員裕氏は、鳥肌ものの味を求めて1000件以上のカレー専門店を食べ尽くすほど、決して味には妥協を許さない男である。
ということ。勉強不足で存じ上げませんでした(笑)
ひとくち食べたその瞬間、口に広がるおいしさはまさに「鳥肌もの」。何度食べても肌が粟立つほどの、感動の逸品。
とパッケージには書かれています。
ここまで言うのであれば食べぬわけにはいかんでしょう。
【小野員裕が語るチキンカレーの秘密】 従来の小麦粉を使用したカレールーとは異なり玉ねぎ等の野菜、スパイスと荒塩だけで作った本格インドカレーです。かすかな酸味、ほのかな甘味、香辛料と玉ねぎの深いコク。誰にでも馴染める程よい辛味を追求しました。
だそうで、とにかく能書きが多い(笑)
さらには「ライスとルーを別々の容器に・・」とか面倒くさい(笑)
なるほど小麦粉のルーとはちがうインドカリーであることはすぐ見て取れます。
しかも、淵の黄色い油があることで本格派であることもわかります。
確かにこの時点で香りもすごく立っていて、
これはレベルの高いレトルトだなぁと素直に感じます。
では早速。
おお、本当に本格派だ!
レトルトとして、価格帯からも、相当なハイレベル。
なかなかすごいなと思いつつ、鳥肌が立つかといえば正直全く?
例えば鳥肌が立つって、どういうときでしょう。
寒気がするほど恐怖や感動を覚えるとき?
このカレーは、感心はするけど、感動は覚えません。
レベルが高いと感心はします。
でも、感動を覚えるような何かは迫ってきませんでした。
1回きりではもの足らず、別の日にもう一度試してみました。
目玉焼き的なものが乗ってるのは余興です(笑)
先のカレーの画像では見えてませんでしたが、
実際はこんなに大きい鶏肉があります。
先のは沈んでいたのですね。
で、やっぱり感心はするけど感動はしません。もちろん鳥肌は立ちません。
確かに研究の成果なんでしょう。すべての要素がハイレベルだと認めます。
けれど、実験室の実験結果みたいな味。方程式で出来たようなカレー。
スペックだけがハイスペックで、カレーとしては無表情。
「カレー専門店の味を超えるレトルトカレーが可能であることを証明してみたかった。」
スペック上はそうなんでしょうね。
しかし、カレー専門店たちはもう一つの武器を持っていて、
そこに多くの人が心動かされていると思うんですよね。
それは「クセ」です。
日本で食べるカレーの多くのはこの「クセ」が各店にあり、
それは店の「屋号」みたいなもの。だからそれぞれが印象にとなって残る。
このカレーにはその「屋号」が全然見えないです。クセを感じない。
本来なら「小野員裕」というクセをたっぷりこのカレーにぶち込んでこそじゃないのかな?
今までここでも紹介してきた、S&Bのエリックサウス、それこそMMCのエチオピアなんて、
ウルトラハイレベルでありつつ、クセ全開じゃないですか。
見えるんですよその「屋号」が。
それがレトルトという店ではないパッケージで届いてくるから「感動」を生むんですよね。
1000件も食べ歩いているのに、そこに行かない理由が分からない。
カレーにしたって、料理にしたって、スペックだけのことではないはず。
逆に言えば、やはりお店を構える人たちはすごいわけですよ。
毎日毎日の競争の過程で「クセ」が磨かれていき「屋号」となっていく、
味の研究レベルとは次元が違う分厚さを持っているんだなぁ、
そんなことは浮き彫りになったような気がします。
そういう意味ではこのレトルトに出会ったことも感謝かも。