昨日、朝のワイドショーにてかなり唐突な感じで、
キャンプの「たき逃げ」という掲題が取り上げられていました。
キャンプに詳しくはない方のために「たき逃げ」を説明すると、
地面での焚き火=直火の焚き火をして灰などの始末をせずに放置したまま立ち去る、ことで、
ひどい場合には消火すらしないままその場を立ち去ってしまうなんということもあります。
このこと自体は大変注意喚起が必要なことではあるものの、
コロナの中で行われているキャンプ全般の話ならともかく、
いきなり「たき逃げ」という、かなり特殊なものを取り上げたのが実に不思議でなりません。
特に引っかかったのがまたもや同じ場所(あえてキャンプ場といいません)での取材だったこと。
管理されたキャンプ場ではなく、かなり野放図なこの場所での出来事を使うことで、
はっきり言えばまたもや印象操作の強い取材でになっていたのではないかと。
その「またもや」というのは1年前のこれです。
この時も、なぜこの場所が取り上げられたのが実に不思議で、
繰り返しますがキャンプでは相当特殊なこの場所の出来事が、
あたかも世の中の多くの場所でもそうなのかという流れになってしまっており、
特にキャンプに興味がない人に「そうなのか」と合点されても仕方なかったと思います。
もちろんこれはあくまでも個人的な見解です。
取材通り、たき逃げは非常に危険な行為で、火災の一歩手前にまでなった話は間違いない真実でしょうし、
正統なキャンプをするものからしても強く非難されるものです。
この取材でも焚き火台を使った人たちもちゃんと紹介しているので、決して一方的な印象だけを与えていないことは付け加えておきます。
しかしそれにしても流れだけでみたら「たき逃げ」が様々な場所で常態化しているのではないかと感じてしまいます。。
確かに現在のキャンプブームは、イコール焚き火ブームでもあって、
キャンプにおける最大のコンテンツで、
それゆえ、行き過ぎた焚き火が一部分で行われていることも問題になっています。
なので、むしろこの取材で足りていないと思われる点を補足をします。
① そもそも直火の焚き火が出来る場所は極めて少ない。
② 少なくとも管理されたキャンプ場ではそうそう許されていない。
③「たき逃げ」の「逃げ」はチェックアウトの申告機能を持たない場所で起こりうる。
④ 今回の取材対象の場所は管理体制が不十分な場所といえ、キャンプの場所として特殊。
ですから、1万か所以上ある管理されたキャンプ場ではそうそう起こらないということは知ってもらいたいことです。
番組でも玉川キャスターが「河原は昔はそういう場所だった」とコメントしたように、
河原は極めてあいまいなる野外の土地で、すべてが管理されていないし、
使用目的がはっきりしないまま慣習的に使われてしまっているところもあるでしょう。
喫煙行為はここ数年でしっかりと法令や条例を通じて、喫煙場所が管理されてきました。
なので路上喫煙もほぼほぼ駆逐されています。
今回の「たき逃げ」は路上喫煙におけるポイ捨てにもにもどこか似ている気がします。
やってはいけないことではあっても、今や時代的に極めて少数のことになりました。
この「たき逃げ」で終始したわけではなく、そのあとにソロキャンプの話に移行しています。
メインとしてはコロナの中でもできる有効なレジャー、ここへ結び付けたかった展開とも言えます。
だからこそ、なぜに冒頭「たき逃げ」を持ってきたのか、そんな構成にする必要がなかったのに。
もしかしたら後半に対してのコントラストを付けるために「たき逃げ」からスタートしたのかな??
偏向報道だったとはさすがに言いませんが、
今のキャンプブームであったり、コロナ禍における様々な取り組みの全貌がほとんど見ないまま、
「キワモノ」をいきなりドンと見せられてしまうと、それこそ強い印象で視聴者に飛び込んできます。
いちおう、キャンプを愛する側からも一言・・でもなかったか(笑)・・言っておこうといこうことで記述しました。
逆に言えばキャンプのことがこの1年ワイドショーなどで多数取り上げられているからこそでもあります。
そういうレベルまでにメジャーになることを以前からずっと願っていたので、
ここまでになってきたことには「よかったな」と正直思います。