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週末の私的昭和歌謡コレクション その⑨は、
杏里 CATS EYE 1983年 昭和58年発売
です。
この年を代表する大ヒット曲。
ヒットランキングを見ると、さざんかの宿(大川栄策)矢切の渡し(細川たかし)めだかの兄妹(わらべ)探偵物語(薬師丸ひろ子)氷雨(佳山明生)に次ぐ年間6位。
この曲をしても6位なのですから70年代後半から80年代前半はやはりヒット曲黄金期なんですね。
そもそもこの曲を今回取り上げたのは、
こんなエピソードを本人が面白おかしく生前語っていました。
「俺、歌物も出来るんだよ」
当時、いわゆるスタジオミュージシャンは綺羅星のごとくおり、
故松原正樹さんのように昭和歌謡の数万曲に参加している専門家はたくさんいました。
となれば、なぜこの曲において専門外といってもいい和田アキラさんに白羽の矢が立ったのかは、
本人も不思議なことだったところなのはこの語りからも聞いて取れます。
ましてやソロパートが全然なく終始カッティングのみ。
で、今更ながらカッティングをよく聞いてみると、
正直「上手いなぁ」とただただ感心してしまいます。
まず当然ながら正確無比だし、テクノ調のアレンジにも負けないシェイキング。
「ああ、和田アキラだなぁ」と。
この冒頭のリズム感あふれるカッティングを聴くと、なるほどと思ってしまいます。
話を「キャッツアイ」に戻すと、この曲の逸話は
テレビアニメにおいて有名な歌手が主題歌を提供するのは非常にまれであり、自身の音楽性と「アニメ番組の主題歌」というギャップに当初はあまり乗り気ではなかったことを後に告白している(Wiki)
など多数あり、
確かに当時の、あの「オリビアを聴きながら」の杏里とのギャップをものすごく感じたのは確かでした。
作詞、三浦徳子。
この人もこの時代に可欠かせない人。
お嫁サンバ、夏色のナンシー、水色の雨 など女性観を際立たせるヒット曲が多いし、
なんといっても、青い珊瑚礁、チェリーブラッサム、夏の扉
の松田聖子3部作は後世に残る代表作ですね。
ハロプロ、ジャニーズへの提供数もものすごく、どちらかといえば職業作詞家なので、
私的にはそんなに好きな方ではないかな・・・それがヒット曲を生む秘訣なのかもしれませんが。