
これは美味しかった!
熊本市の「秀ちゃんラーメン」の焼きめし。
地方都市で「アタリ」に巡り合うとほんとうに嬉しいですね。
さらにいえば美味しいを通り越して思い出になったら本物。
この焼きめしはまさしくいい「思い出」となった一品です。
熊本市の路面電車、西辛島町の停留場。
ほぼこの近くにお店があります。
繁華街ではありませんが、熊本城からもそんなに遠くない場所。
路面電車はやっぱり味がある。
お店がちょっと引っ込んでいるので通り過ぎ注意。
「やっとります」
「やってます」でないのがいいですね。
階段を昇って2階へ。
独特の雰囲気がある店内。
そりゃ、いますよね(笑)
リーズナブルだ。
観光客を相手にしてる感がないので、あくまでも地元プライスなのでしょう。
麺も飯も、となれば「焼きめしセット(ラーメン小付き)」
今日はこれがベストチョイスかな。
あ、これは意外だ。
ついチャーハンのように出てくると思ってしまっていたので、
平皿とは思わなかった。
けれど、赤いフチが食欲を誘うし、いい意味の意外。
どう見たってこれは美味しいに決まっているでしょう。
ありますよ、見た目でもうわかるのって。
ラーメンも確実に美味いはず。
ただ・・・どうもこの小ドンブリはイケてないですね。
小さくても雷文のあるどんぶりのがよかったなぁ。
この焼きめしの素晴らしいのは、お米の一粒一粒が立っていて、
さらには「焼きめし」たる焼き目があるところ。
この香ばしさはたまらない!
多少コーティングされた油は強めではあるけど、
こういう完成度のものにはなかなか出会えていなかったかも。
この技術をもって、単独では550円。東京だったら確実に1.5倍とれる。
ではラーメン。
ますスープ・・・これぞ望んでいた熊本ラーメンだ。
奇を衒うことがなく、臭みなんかないすっきりとした豚骨。
マー油もクセがなくしっかりバランスがとれており、
これなら小なんかではなく通常の盛りで食べても何ら問題なかったかも。
麺は極細ではなく中細くらいですかね。
九州のとんこつにメンマはいらないけど、
キクラゲが乗ってないと私は不機嫌になります(笑)
ご飯の炒め方もそうだけど、具材を細かく切りそろえた勝利ですかね。
口の中でもごもごしないし、それぞれの味の殺し合いもない。
まずその丁寧なお仕事に脱帽。
食べ終わってなおお腹がすくという、
美味しいものを食べた時によくおこることがここでもあり、
店のレベルの高さを実感。
雰囲気もいいし、これはいいお店に出会えたと思います。
ごちそうさまでした。
美味しさを味わって、お店を出るときに心が弾んでしまいましたもんね。
このお店が有名店であるかどうかは知りません。
しかし私にとっての「美味しいお店」であることはわかりました。