週末の私的昭和歌謡コレクション その⑦は、
庄野真代 「飛んでイスタンブール」
1978年(昭和53年) 4月発売
この曲を最初に聴いたとき、今までに知らない???が並ぶかなりな衝撃を受けました。
まず「イスタンブール」、これが分からない。いったいどこなんだ、と。
そしてあのそれまでの歌謡曲には全くない中近東風のイントロ。
さらに「ジタンの空箱」。どんなたばこの味なんだか(笑)
実を言えばもう一つ私の衝撃があり、それは歌っていた庄野真代さんのルックス。
なんたるオトナの魅力かと、当時思春期真っ只中の私は思い切り目が♡になってしまいました(笑)
実は、カタチ上SNSでも繋がっていて、毎年必ず誕生日のメッセージをくださいます。
先週も来ました(笑)
義理メッセではあるとわかっていても
・・・惚れてまうやろー♡(笑)
私が「美人」だと思う二つの要素は、黒眼がちのひと、唇がハッキリとしていひと、
そんなように思っているので、庄野真代さんはもちろん、かたせ梨乃なんかもタイプです。
私のタイプはどうでもいいので(笑)、曲のことに戻すと、
この曲はハイトーンボイスじゃないと絶対に雰囲気がでないですよね。
そういう意味では元々は野口五郎さん向けに作られたとかいうウワサもよくわかります。
特に「夜だけーのーーーー」のところですね。
ただ私が個人的に好きなフレーズがあって、それは
「あきらめ~~~」のときの透明感あふれるビブラート、
これがもう何たる艶っぽいことよ!!
もうひとつ「風の藻屑」の最後に軽い「ぅ」が可愛く入るところもいいんだよなぁ。
今こんな歌い方ができる人なんて誰もいやしない。
作曲の筒美京平先生のことはもう十分に書いたのでここではカット。
むしろ今さらながら注目したのが作詞の「ちあき哲也」先生。
この方の名前はよく見ていたけど、曲と同も結びついていなかったので改めて調べてみたら、
なんとエーちゃんの「止まらないHa〜Ha」、
少年隊の「仮面舞踏会」は先生の詩ではないですか!!
もっと調べたらあの「ペガサスの朝」もそうだったとは。
こう見るとめちゃくちゃぶっ飛んでる歌詞を作る方ですね。
「止まらないHa〜Ha」の歌詞を見直すと、どういうつもりで書いたんだろう?と首をひねってしまうほど(笑)
英語がやたら挟まってくるのもちあき先生の特徴でしょうか。
飛んでイスタンブールにもどると、やっぱりあの謎の「ジタン」
当時はまだ未成年でしたので(だったと思う・・笑)、
タバコを堂々と(笑)吸えるようになってすぐに買いました「ジタン」
そしてムッシュかまやつに触発されて「ゴロワース」も。
そりゃもう不味いのなんのって(笑)
何しろ慣れないタバコの、特にヨウモクと言われるものはクセがありすぎて無理でした。
なので余計に「これがオトナの味」なんだな、なんて思いむしろ納得でしたね。
10年後にはなんとも思わなくなりましたから。
そういえばあのルパンⅢ世のファーストシーズンにもジタンがよく登場していました。
黄金の1979年より1年前。
「異邦人」「魅せられて」より以前の発表なので、
エキゾチック歌謡の元祖はやっぱり「飛んでイスタンブール」じゃないでしょうかね。
歌謡史に輝く曲だと思います。