*緊急事態宣言以前の訪問です
食堂のオムライスっていうのは、
なんとも言えぬ風情がありますな。
また、地方の食堂だったりすると余計に増幅されます。
岡山駅からすぐのアーケードにある、
如何にもな老舗「大衆食堂 ことぶき」のオムライスは、
刹那的なほど情緒に溢れていました。
駅前徒歩1分、その名も「岡山駅前商店街」
「大衆食堂 ことぶき」
これは怖ろしいほどのオールドなたたずまい。
いいですねー。
ショーケース。
「カレーライス」という言葉が食欲をそそる。
が、今日、気持ちはオムライス一本。
うわっ!!!
なんというローカル食堂のそれ。
ははぁ~、、、もう言葉が出ない(笑)
すごいなぁ。こういう店が健在なことに感動。
食堂のメニューは、このテキトー手書きがよく似合う(笑)
「スパゲェティー」
こういう表記は日本でここだけかも。
そして「オムライス」ではなく、「オム ライス」なんだ(笑)
ぜんぶ450円から600円、たった150円の差しかない。
店内のショーケースには一品のおかず群。
やってまいりました。
期待を一切裏切らないパーフェクトな「オムラ・・」ちがう、「オム ライス」
トロトロオムライスとか知ったこっちゃない!(笑)

スプーンも正しくナプキンにくるまれているじゃないですか。
これです、これです。
福神漬けも泣かせる。
ここまでまだいっさい手を付けてないけど、
もう眼福でおなかいっぱい(笑)
ではいただきます。
うん、うまい!!!
期待以上でも期待以下でもない!!(笑)
「そうあってほしい」という期待を裏切ってくれないシンプルさ。
こういうことが食堂の価値ですよ。
箸が・・いや、スプーンが止まらん。
こころからごちそう様。
こののれんを出て、心は「ことぶき」に。
自称「全国食堂保存会」(笑)会長としては、
これ以上を望めない大衆食堂。
いずれこの機能を人々は求めなくなるでしょう。
文学や映画ではないので、食堂は永遠には残れません。
この刹那。
また来たいものです。
次回はぜひ日本唯一の「スパゲェティー」と出会いたい。
岡山であればその機会はあるかも。