全国らーめんの記録

【司奈そば 七七三】中華そば ~全てはスープの温度で決まる

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ずっと気にはなっていたけどなかなか行けなかったお店の一つ。

それが「司奈そば 七七三」の稲毛海岸店

最近数年ぶりに純粋な千葉県民に返り咲いたので(笑)

それまで立ち寄るのが億劫だったのを断ち切り、

雨は降っていたけど、日曜日の昼下がりにサクッと訪問。


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床屋のグルグルのとなりに看板(笑)



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とてもユニークな場所にお店はあります。



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店名は「司奈そば」、幟りは「中華そば」とはこれ如何に??


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時期が時期だけに。


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店は細長く、カウンターと4人掛け、ラーメン店というか飲食店のテンプレートのよう。


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ラーメン店ではあるけど、どうも夜は「呑み」を並行していそうです。

飲食の生き残りは厳しいのでそれはぜんぜんアリです。


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私がどうしても嫌悪してしまうのはこういう「能書き」。

若い人はそれに引っ張られるのが逆に好みのようで、

このお店云々ではなく、いまはそういう時代なんだと自分には言い聞かせましょう。


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メニューも当然その能書きの派生。

冷静に、冷静にですよ、落ち着いて考えると、、、ラーメン1種類なんですよね(笑)

そのラーメンが複雑になった時代です(笑)


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最近のラーメンは名前が長い!(笑)


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お店的には「牛すじ煮込み」オシのようですね。

浅草ホッピー通りの、というのは、あの居酒屋浩司のことでしょう。

特に関係性があるようには思えないので、あくまでもイメージなのかな。


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「五々」ってわかりにくいシャレ(笑)


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中華そば


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私はこのビジュアルに「中華そば」のイメージはないんですけど、

今の時流ではまさにこれですよね。

特に必ずと言っていいほどスプラウト=カイワレなどがまず乗ってます。

中華そばであれ、支那そばであれ、その時代にはカイワレなんていうものはありませんでした(笑)

いや、ホントですよ。

ラーメンにカイワレが乗るようになったのは「麵屋なんちゃら」系が出現したのちののこと。


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ネギに、カイワレ、タマネギ。

3つある必然性は?

この時点でけっこう怪しくなってきたぞ。


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では、スープ。

ある程度の煮干しの香りが最初に飛び込んでくるのはよしとして、

このしょっぱさはちょっとキツイかな。

動物系の甘みと混ざり合っていなので層の厚みを感じないというか。


それよりも・・・

しょう油がどうとか、煮干しがどうとか、それ以前に・・・

このスープのぬるさ、これはイカンでしょう。


以前、栃木の名店と言われる「手打 焔」の時にも書きました。

ぬるいスープは、ラーメンにおいて絶対にあってはイカンのです。

スープの熱さこそがラーメンを活性化するのであって、

ぬるいスープは、いうなれば回転不足のエンジンのようなもの。

ラーメン専門店はフォーミュラなんだから、それが許されるはずもなし。



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だからこの麺も活性化されない。

福島方面を連想させるピラピラ、ピロピロ?麺だってもっと美味しいんだろうなぁ、きっと。

味もそうだけど、熱さも引き上げてくれるそういう麺に思えるんだけどなぁ。

スープがぬるいと、麺とバラバラになってしまうんだよなぁ。


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チャーシューは特筆すべきことはない代わりに悪い点もなし。

結局これもぬるいスープに浮いているから一段価値が落ちてしまう。


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メンマも同じようなもの。

メンマはここ最近太いか、長いかになっていますが(笑)

そこはラーメンの進化なので変化は当然。

ネオ中華そばのイメージとして。


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全てはぬるいスープで決まってしまいました。

半ばころからの温度は、時間が経った喫茶店のコーヒーなみ。

熱いとか、温かいの領域ではなく、やはり最初ぬるかったという証拠でしょう。


当然私の場合撮影をしていますから、それも温度を下げる小さな要因とも言えます。

でも毎回同じことをしているし、そこで冷めていないことがほとんど。

もしかしたら寸胴の温度を上げてしまうと煮干しのエグみが出てしまうのかもしれなく、

そのために温度を上げれないのかもしれません。

しかしそれを言ったら今は無き「蓬莱軒」では全くそんなことはなかったし、

もっと言えば雪平に移して最後温度を上げればいいし、ドンブリを温めておく手もあります。


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直感的にはこのお店の作り手の方の雰囲気からすると、

もっと、もっと、美味しいラーメンを作れるような気がしています。

ただ、基本たることを磨かずに、応用にばかり気が行っている、

それがこのラーメンの持つ本来のパフォーマンスを眠らしてしまっているような気がしてなりません。

それは、最近の「中華そば」の名前を出す店に多い傾向です。

なんというか、カタチのコピペ重視で、中味の追求に気持ちのベクトルが行っていないというか。

相対の比較に気が行って、絶対的な自分の価値を見つけに行っていない・・・


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奥に座敷があったのか。



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ところで「司奈そば」とはどういう意味なのかな?

ラーメンとしての説得力を持っていなかったので、

ケチをつけてしまえばファッションとして付けた名前なのかも。

支那そば、中華そば、特に自分なりの定義を持たずにいるわけですから。

まだそれはいいでしょう。

カッコから入る、カタチから入る、それを否定したら世の中成り立たないですからね(笑)

なのでまずは味の基本、ラーメンの基本のほうをおろそかにしないでほしい、

こういう伸び悩み系?にはぜひお願いしたい。

▼ 熱いラーメンとはこういうもの ▼



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司奈そば 七七三 稲毛海岸店
ジャンル:ラーメン
アクセス:JR京葉線稲毛海岸駅南口 徒歩12分
住所:〒261-0003 千葉県千葉市美浜区高浜4-12-2 稲浜ショップ(地図
周辺のお店:ぐるなびぐるなび 海浜幕張×ラーメン


by sammag | 2021-03-02 00:01 | 全国らーめんの記録 | Trackback | Comments(0)

人生は旅。旅は人生。日々は扉の向こうとこちら側。キャンプ・食・星・日常を綴る、アウトドアライター・キャンプブロガー・JACインストラクター/講師・温泉ソムリエマスター/温泉健康指導士・星のソムリエ® ・exite公式プラチナブロガー SAMの人生キャンプブログ


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