町中華の楽しみは、その町の住民として安心して使わせえもらうこと、
もう一つ、旅人として通り過ぎる町中華にちょっとだけお邪魔させてもらう、
今回はその後者でした。
そしてそれがとても幸福感あふれる出会いだったのでうれしかった!
お店は千葉県富里市にある「中華料理 広東亭」
名前が少し町中華っぽくはありませんけど、間違いなく町中華。
最初名前からして実は本格中華じゃないのかな?と一瞬思うも、
何か直感的な感じにも引き寄せられて駐車場へ。
当然電車で行けるような場所ではない、街道筋の町中。
うーん、いい店構えだ!!
サンプルのなんともいいたたずまい。
ひゃー、典型的な「ラーメン」ではないか。
が、強く惹かれたのは「広東めん」
なにしろ「広東亭」という名前を背負っているのだから力が入るでしょう、きっと。
うわ~、シューマイかぁ。。。。
ギョーザと悩むな〜
きれいに片付けられたテーブル。
信用できる。
確かに中華料理色が強い。
なぜか焼きそばから始まるという珍しいパターン。
普通初めての訪問はなるべくラーメンからなんだけど、
今回だけは「広東めん」にいかざるをえない!
シューマイとギョーザ、最後まで悩みます。
ここは、麺で三種の神器を外したのでギョーザに決定。
イカ下足!
メニュー外メニューが黒板にもありますね。
同時に揃って出てくるタイミングがえらい。
オーソドックスだけど丁寧に作られているのが伝わってくる誠実なインターフェイス。
ギョーザも同様。
では、いただきます!
まずスープ。まだあまり餡が溶けないうちに。
ん!これは丁寧にとられている。
このスープがベースならまずいわけがない。
そして広東めんの特徴である餡につけられている甘さがだんだん溶け出し、
さらに旨みがアップ。
これにはじわじわ微笑みが溢れてくる。
麺は細麺ストレート、ラーメン店とは異なる正統中華料理店で使われるタイプ。
こちらもいいじゃないですか。
では、ここでギョーザ。
かなりパンチがある。
にんにく多め。ニラの味も強め。
最近あっさりが支配的ななか、このくらいガツンとくるのは嬉しい。
絶対ラー油も合うはず・・うん、正解。
やや餡が甘めだからラー油でキリッとさせて後半戦。
いやー、えらく満足。えらく楽しめました。
本来はアウェーの通りすがり客にも、とても優しいお店。
グルメの店ではないけれど、誠実なる町中華のあるべき姿を見たようです。
もう一度、立ち寄りたいなぁ。
広い駐車場の脇になぜか池が。
池を備える町中華、他にはそうそうないような。
愛車で訪れる他所の町。
まさに町中華紀行日和でした。