
2020年で食すことが出来た、最高の蕎麦はこれ、といえるでしょう。
愛媛県西条市「西條そば 甲(きのえ)」の「絹かわなすの冷やかけおろし」
過去似たようなものに出逢ったことはないし、これからも出逢うことがないかもしれない、
オリジナルの創作そばです。
極めてインパクトがあって、数か月経っても忘れることが出来ない一杯です。
店舗は思う以上に小さく、しかも変わった三角。
ホームセンターの真横というのもちょっと蕎麦店らしくない。
人気店ゆえ行列必至。
昼時は30分~45分は待つみたいです。
西条といえばなんといっても名水「うちぬきの水」
硬度20の軟水。
マジ美味しくて、ホテルで提供された冷たい水をどれほど飲んでしまったことか。
この水で打たれるからこその蕎麦ということになります。
玄そばなんですね。
この日は冷たい蕎麦しか考えておらず、
その候補の一つ「生湯葉とろろ冷やかけ」も相当魅力的。
でも、初志貫徹「絹かわなすの冷やかけおろし」ですね。
いや・・すだちそばの冷やかけも。。。(笑)
モダンで和な、天井の高い異空間。
おそらく三角の土地を狭く見せないための工夫かと。
登場です!
素晴らしいビジュアルではないか!!
これで美味しくないわけがない。
温かい蕎麦ではなく、冷やかけであるところがまた・・・
日本中に同じものはないんじゃないかな。
またこの器がユニークなんだけど、
実はこのカタチであることがけっこう食べやすかったり。
うまそう~~。
コシだ、香りだは言うまでもなく、この冷たい汁のなかでとにかくキリっとしてる。
冷やかけはこうでなくちゃ。
もう、この絹かわなすの揚げびたしは涙もの。
ふつう大きいとそのまま大味だったりするのが、
この大きさにてとても繊細。これはマジ美味しい。
おろしもいいアクセントだ。
カイワレはラーメンでよく意味がなく乗せられていたりすますけど、
ここではバツグンの相性の薬味になっています。
この冷たい汁がめっちゃ美味い。
いいところでダシが出過ぎず、しょう油が出過ぎず、
どちらもその手前で抑えられていてとてもスッキリ。
名水のおかげでもあることは言うまでもなし。
なので飲み干さない時がすみません。
ここの蕎麦は、石鎚山の恩恵を蕎麦でいただいているかのよう。
忘れ得ぬ味と店になりました。
御馳走様です。
西條そば甲
ジャンル:そば
アクセス:JR予讃線(高松-松山)伊予西条駅 徒歩28分
住所:〒793-0027 愛媛県西条市朔日市783-6(地図)
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