館山市でとても気になっていた「ラーメン サンガ」
私にも当然好き嫌いはあり(笑)大好きなラーメンと言えども趣向ではないものがあります。
「濃厚魚介豚骨(豚骨魚介かな?)」がそれ。
嫌いではなく、趣向ではないというだけで好んでは入らないくらいですかね。
もちろん加齢に拠ることもあり、若い頃だったらむしろ好きな部類だったでしょう。
それよりもなによりも、過去「濃厚魚介豚骨」を掲げつつ、
えらく雑なラーメンになんどもぶち当たってイヤになってきた経験がそうさせてもいます。
が、この「ラーメン サンガ」はなにかが違いそうだ、そう予感させてくれていました。
館山らしい周囲。
昨年の台風被災からずいぶんと復興が進んだように思えます。
直線の県道に面しているので発見するのには苦にはなりませんね。
赤、白、黄色、字を読まなくてもこの3色でラーメン店と認識できてしまうので不思議。
逆から見たらまったくラーメン店とは判断できない(笑)
が、この設計にはなにかご主人の隠れたメッセージでもあるような。
そもそも店名がありませんし。
いや、ありましたね。
どんぶりの雷文が「SUNGASUNGASUNGA・・」となっているではないですか。
このさりげなさとセンスにもうファンになってしまいましたね。
あまりこういうことは言っていいか分かりませんが、
こちらで順番待ち。
おそらくテーブルが配置されていたのでしょうけれど、
コロナのことがあって一時的に撤去しているのでしょう。
シンプルな、今どきのラーメン店の内装。
ありがちな能書きがないのは好感。
寡黙そうなご主人。
決して不愛想とかではないです。
どうしたことか、どうも常連さんのようですが、
平気で私の順番を無視して着席していきました(笑)
若い時はそういうことで血が上ったけど、今はまぁいいか、になりました(笑)
なぜかハバネロが(笑)
「鰹豚麺」
おそらく「カツオブタメン」でいいのでしょうが、
音読みにちゃんとすると「ケントンメン」となりカントンメンみたい(笑)
何かが足りないと一瞬思ったのは、ネギがないからですね。
「サンガ式卵かけ御飯」
刻みチャーシューにフライドオニオン、
そして温泉卵。
私が嫌ってしまうような雑な濃厚魚介豚骨とは全然違いました。
実に丁寧に創り上げられたスープに感服。
そもそも「濃厚魚介豚骨」だなんてお店として謳ってないし
そういう括りというかフィルターから入ってしまうのはよくないですね。
麺のスープとのマッチングがよいのであれよあれと食べ進んでしまいました。
小気味よく食べれるというか。
チャーシューも丁寧に作られており、
ロールバラとかではなくよかった。
このラーメンの弱点はこのメンマ。
薬味のネギを入れなかったように、メンマは廃止してはどうでしょう。
このラーメンにおける必須とは思えないし、あっても何かのプラス作用もしていないので、
かえってない方が潔いくらい。
少し味変。
とても新鮮な味わいなのですが、
実はどこかの何かでこの感じを経験しているかも・・
思い出せない。
美味しいですね。
これだけ具材があるともうこれは立派なビビンバでしょう。
ちょっと途中飽きてきたのでスープを加えて。
ごはんとこのスープはなかなか相性がいい。
こちらのご主人、声も小さく無口なのかなと思いきや、
ご自分のブログは更新頻度が高くて、結構多弁です。
言えないことを書くと書ける、こういうかたってよくいらっしゃいます。
こういったそんなに複雑ではなく(中身ではなく外見上のこと)、そして丁寧なラーメンを頂戴すると
お店を出るときに気分が爽快になるわけです。
いいお店と出会いました。
房総はラーメンに関していうと比較的自由度が高い気がします。
いわゆる三大ラーメンというのもあるのですが、それに決して縛られることもないし、
様々が点在しながら独自路線になっていく「自立型」が多いのではないでしょうか。