パエリアが食べたい!
・・そんなことを思う日はめったにないです(笑)
でも、偶然目の前に「パエリア」の文字が目に飛び込んできたしまったら、
それはもう逃れられないから不思議。
その偶然に出会ったのは渋谷「スペイン料理 びいどろ」でした。
もう歩いていた場所が悪かった(笑)
なんといったってここは「スペイン坂」だから。
そりゃ、スペイン料理はありますよ。
しかもわかりやすくパエリア鍋が看板だし。
へー、そうなんだ。
フィデウア(フィデア)の方の話ですが。
お、ランチ用のパエリアがある。
よし、これだ。
そもそもこの店の名前はめちゃくちゃ昔からインプットされてる。
本当はそうではないけど、この店があるからスペイン坂っていう噂を聞いたのが
大学生くらいのとこだったか?
1980年台、そうそう、パルコ華やかし頃ね。
びいどろは銀座にもあるんだ。
初めて入った店内。
予定調和と言ってはなんだけど、まさに想像通りの内装。
ほぼ決まっているけど、いちおうメニューには目を通そう。
フィデアの方に目が行ってしまったけど、ここは初志貫徹。
「魚介のパエリア」で。
今日はもう食い気味でパエリアと決めてしまったけど、
ガリシア栗豚のローストポークもいまさらながら気になる。。。
バスクコースにあるマッシュルームのアヒージョも食いて~。
追加できるかきけばよかった。
あ、このグラス!
ずっと長く家で使った使っていたのと同じだ。
懐かしいなぁ。透明もあったし、ブルー、ピンク、グリーンもあった。
前菜。
これ、一見なんでもないニンジンのサラダに見えるけど、
バルとかでよく出てくるタパスのひとつですよね。レーズンなんかも混ざったり。
すごい好き。
これもポテサラっていえばそうだけど、
アリオリで作れれている立派なタパス。
これだってサラミではあるけど、言ったらタパスの「フエ」
さりげなくみんなタパス。
夜はこんなパエリアもあるんだ。
全世界2位って(笑)
待つこと25分。魚介のパエリア登場。
実にシンプル。
派手なお飾りはなく、すごく実質的に見えますね。
この海老、丸ごと全然食べれます。
殻ごといっちゃいましょう。
いい炊け方だなぁ。
パエリアは何度か自分で作っているけど、こういう分には絶対にならないんだよなぁ。
さりげなく世界大会の称号が書かれているんですね。
どストレートな美味しさ。
直球ど真ん中。小細工なしって感じ。
風味のバランスがとてもステキ。食べてて笑顔になっちゃう。
完成された郷土料理なんだなぁと勝手にうなずきながらいただきました。
なんだろう、とても後を引くんです。
数日経ったら無性にまた食べたくなってしまったほど。
本当に美味しいと感じたときは必ずそうなるもんです。
量は男性としたら足りないくらいだけど、
バカすか食べるものでもないのでこれで十分。
最後は林檎ジュース。
なんかこの日はコーヒーとかの気分じゃなくて、
ジュースをガっと飲み干したかったので。
一気に。
80年代から名前も店も知っているのに来たことがない、
そんなお店は東京には当然山のようにあるわけで、
これからの人生の終焉機(笑)はそこを重点的廻った方がいいんじゃないか、
そんな気にさせてくれた、自分には価値ある一皿でした。
お店の真ん前にこれがあればびいどろがスペイン坂の由来だと誰もが思ってしまいますよね。
以下の理由だそうです。
喫茶「阿羅比花(あらびか)」の店主、内田裕夫氏は、写真で見たスペインの風景に心ひかれ、店の内装 をスペイン風に統一していました。
昭和50年にパルコからこの坂の命名を依頼されたときには、迷わずこの名をつけたそうです。
命名後、近所の人たちも協力して、建物を南欧風にしました。
パルコ、再開発完了。
でもこのスペイン坂は変わらず。
目黒の駅前、四谷、渋谷の駅前、どんどん変わっていきます。
必ずそこには大きなガラス張りの巨大ビルが。
でも、ふと思ってしまうんです。
人口も増えないこの時代、そんな必要本当にあるのかなって。