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【日記】レナウンに見る業界の衰退 ~アウトドアのブームだって

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会社に入って2年めのこと。

今はなき渋谷東急東横店メンズカジュアル売り場で、このレナウン、小杉、ダーバン相手にSANYOのスコッチハウスで熾烈な争いをした。

まさにしのぎを削る毎週で、各週売り上げトップが交代。年間1位をかけた最後はレナウンと一騎打ち。

辛くも逃げ切りSHが売り上げトップとなり、その争いのおかげで全国30位にも入らなかった売り上げが一気に全国3位に。

レナウンも同じ売り場が全国1位となり、最後はお互いを讃えて一緒に祝杯を挙げたことを思い出す。

「よくやったよな。日本一の売り場になったような気がするよ」

後にも先にもあんなに「ライバル」であることを意識して、そしてお互いを高めた経験はない。

その時の百貨店売り場の担当社員が誰あろう私の現在の妻。

すべてを全力でぶつけ合ったライバルが今コロナで、

いやコロナは最後のダメ押しでしかなかったもしれないけれど、

こうやって経営破綻していくなんて、実感のわきにくい虚無感にさいなまれている。




時代というのは常に変わり、自分もいまやアパレル業界にはいない。

大きな歴史を積み重ねてきたものもこうやって一瞬にして無くなってしまう。

たしかにこのレナウンの悲劇の決定打は新型コロナだったかもしれないが、

結局はアパレル業界、特に大手といわれた企業は長きにわたり、


狭い範囲の「トレンド」なるものにずっと踊らされていたことと、

大きくなり過ぎた時の自己正義から抜け出ることができなかったこと、

そして人はすぐに見捨てる性向があるというマーケットのマクロトレンドに無関心であった、


そんな気がしてならない。

このことを15年前、ある外構機関で発言したら、一部の人には大変な賛同を得たが、

大方からは「バカなこと言うな。この業界は未来永劫耀明るい。それがファッションだ

といわれた。

私の虚無感は、ここにあるかもしれない。

どちらが正しいとかではなく、悲観的なことのほうが現実になってしまうことが。




これがファッション業界、アパレル業界の話だけではなく

私が少しだけ関わるアウトドアの世界にて、

形態こそ違うのだが、大きな流れというか今のうねり=ブームが、

同じ道をたどっていないだろうかと危惧している。


足元をしっかり見て、根付かせるものと、過ぎ去っていくものはある、

その両方をとらえる目を持ちたい。






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by sammag | 2020-05-16 09:15 | SAMの雑話・雑感 | Trackback | Comments(0)

人生は旅。旅は人生。日々は扉の向こうとこちら側。キャンプ・食・星・日常を綴る、アウトドアライター・キャンプブロガー・星のソムリエ® SAMの人生キャンプブログ


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