滅入ってしまうな日々のなか、少し気を緩めてくれるのは音楽。
その昔「イージーリスニング」という言葉がありました。今もあるのかな。
イージーリスニング(easy listening)とは、くつろいで楽しめる軽音楽の意味
Wikipediaより
気持ちが穏やかなになるBGMとでも言ったらいいかもしれません。
パーシー・フェイス、レイモン・ルフェーブルなどのオーケストラものはそうでした。
ギターの名曲たちにもそれがあります。
少しご紹介させてください。
まずは、言わずと知れた「アール・クルー」
なかでもおそらくどこかで聞いたことがあると思います、
代表曲の「ダンス ウィズ ミー」
元はオーリアンズによる美しいコーラス曲です。
けれどむしろアール・クルーのカバーのほうが有名なのではないでしょうか。
これぞBGMという癒しのメロディ。
もう一つ、「プリティ・ワールド」
ブラジルの可愛い可愛いメロディ。
これは小野リサカバーでも有名です。
けれど出自は複雑で、私が知ったのはセルジオ・メンデスで、
「プリティ・ワールド」という曲名と歌詞が当たらえられたのはその時で、
実際にはその前に「Sa Marina/サ・マリーナ」という名前で存在していた曲だったようです。
ちょっと途中のインプロビゼーションのところはイージーリスニングではなく、
ロック調になってるかな。
ボサノバのサ・マリーナとして歌っている小野リサ版も素敵です。
私の秘蔵の1曲はこれ。
もう名前通りPARACHUTE「MIURA WIND」
松原正樹さんをメインにおいて、今剛さんがサイドを飾る、
清々しくも、どこか切なさもある、優しいツインアコースティックギター。
BGMというよりは、曲に聴き入ってしまう世界観。
同じく松原正樹さんによるギブソン335の魅力がいかんなく発揮されたイージーリスニング。
「流宇夢サンド」という不思議な名前で、正確な由来はわかりませんが、
そういうタイトルだということに不思議と納得ができるサウンド。
この動画のプレイヤーたちがまたすごすぎて。
村上ポンタ秀一、本多俊之、後藤次利、井上鑑、ノブ斉藤・・・プロ中のプロが集まっての一発録りのすごさ。
改めてこの世に松原正樹さんがいないということが信じられなくて・・・
そして、天野清継「Azure」
原曲は誰でも知っているボロディン「韃靼人の踊り」。
あまりに有名なメロディはJR東海のCMでおなじみ。
この「Azure」もPeace light のCMとして当時とても話題になりました。
ピアノは国府弘子、二人合わせて「天国プロジェクト」ともいわれていました。
最後はジャズフュージョンギターの大物、ジョージ・ベンソン。
代表曲は数あれどイージーリスニングにとどめを刺すのはこれでしょう。
「Breezin'」
甘い甘いピッキングがなんとも優しい。
「どこかで聴いた気がする」と思う人が多いのでは。
スティーブ・ガットのドラムのタイム感もたまらない。
これがライブだとまた一段とグルーブ感が増します。
原曲よりややアップテンポ。それがまた軽快。
また途中のオクターブ奏法がすばらしい。
ウェス・モンゴメリーとブラックミュージックが混然一体なった感じ。
名人芸。
全てをそのまま再生リストにしました。連続で流すことができます。