町中華紀行

【町中華紀行③】来々軒@花見川 ~ワンタンメンとチャーハン

【町中華紀行③】来々軒@花見川 ~ワンタンメンとチャーハン_b0008655_23004046.jpg

一時期「五十番」とともに中華料理店の代表だった「来々軒」。

そもそも拉麺は、浅草の「来々軒」から始まったというあまり根拠のない都市伝説もあったりしますし、

穴川の「進来軒」浅草の「来集軒」はその血を引いているという話など

「来々軒」という名前はラーメン界の神武天皇(笑)みたいなものなのでしょう。

そんな与太話(笑)は横に置いておいて、

私はこの日、「来々軒」を訪れ、四半世紀分の後悔?をしたのです。

なぜずっとスルーしていたのかと。


【町中華紀行③】来々軒@花見川 ~ワンタンメンとチャーハン_b0008655_23033398.jpg

京葉道路でおなじみの宮野木から八千代台に向かう途中、

花見川周辺に用事がない人は一生通らない幹線道路(笑)

私たち地元民はよく通ります。

この建物、看板、それはそれは何度も見ています。


【町中華紀行③】来々軒@花見川 ~ワンタンメンとチャーハン_b0008655_23035413.jpg

が、何故か寄ったことがありませんでした。

わざと避けていたわけでもないのですが。


【町中華紀行③】来々軒@花見川 ~ワンタンメンとチャーハン_b0008655_23041003.jpg

あまりに町中華すぎたからかな。。。

電車の駅からは何処からもめっちゃ遠いこの場所、これこそ「町中華」



【町中華紀行③】来々軒@花見川 ~ワンタンメンとチャーハン_b0008655_23043603.jpg

堂々としたお店です。


【町中華紀行③】来々軒@花見川 ~ワンタンメンとチャーハン_b0008655_23045897.jpg

読むことさえ難しい暖簾ですが(笑)、

中華そば」「昔ながらの伝統の味」などが書かれています。

しかしメニューでは「ラーメン」ですが(笑)


【町中華紀行③】来々軒@花見川 ~ワンタンメンとチャーハン_b0008655_23053702.jpg

広い店内。

一見空いているように見えますが、たまたまこの時だけで、

次から次へと来店があり、いずれの席もとても高回転



【町中華紀行③】来々軒@花見川 ~ワンタンメンとチャーハン_b0008655_23062300.jpg

町中華には外せないメニュー表。


【町中華紀行③】来々軒@花見川 ~ワンタンメンとチャーハン_b0008655_23064042.jpg

テーブルにもありますけどね(笑)


!!!!!!!!

なんでしょう、このプライス。

平成を通り越して昭和の値段じゃありませんか。


そしてこの品ぞろえこそ町中華の典型ですね。

五目ソバ」「もやしそば」「カタ焼きソバ

これがあるかないか大きい。


【町中華紀行③】来々軒@花見川 ~ワンタンメンとチャーハン_b0008655_23065100.jpg

ウマニ」言わなくなったよなぁ。


【町中華紀行③】来々軒@花見川 ~ワンタンメンとチャーハン_b0008655_23095864.jpg

さて、そんな思いにふけっている場合ではない。

なににするかだ。

ご飯ものはすぐキマリ。

このラインナップであれば町中華の基本「チャーハンでしょう。

しかし480円って。。。。


【町中華紀行③】来々軒@花見川 ~ワンタンメンとチャーハン_b0008655_23100835.jpg

麺も食べます。当然です。

五目ソバ、いいなぁ。

チャーハンもそうしたようにオーソドックスであるべきならラーメンだよな。

が、ここは「ワンタンメン」にしよう。

ワンタンメンで400円台なんて見たことがない



【町中華紀行③】来々軒@花見川 ~ワンタンメンとチャーハン_b0008655_23105026.jpg

店内の活気が素晴らしい

特にホールを任されている女性陣のテキパキさは実に秀逸。


【町中華紀行③】来々軒@花見川 ~ワンタンメンとチャーハン_b0008655_23110779.jpg

素晴らしい町中華には、

①厨房の「カンカン」

②店員のテキパキとした応対とお客自身の会話

③そしてNHKののどじまん(笑)

この3大要素が一つになった最上のBGMが流れるものです。


【町中華紀行③】来々軒@花見川 ~ワンタンメンとチャーハン_b0008655_23162376.jpg

ワンタンメンチャーハン


【町中華紀行③】来々軒@花見川 ~ワンタンメンとチャーハン_b0008655_23182276.jpg

【町中華紀行③】来々軒@花見川 ~ワンタンメンとチャーハン_b0008655_23235630.jpg

雑然の整然

のぼりたつ湯気

最近の能書きラーメン(苦笑)はこの湯気が立たない。

それなのに自己満足のインターフェイスにこだわる。

そんなこだわりはいいから、湯気立ててみろっていうんだ!!(笑)(笑)



【町中華紀行③】来々軒@花見川 ~ワンタンメンとチャーハン_b0008655_23195073.jpg

おおおお、黒い!

これは特徴的。


【町中華紀行③】来々軒@花見川 ~ワンタンメンとチャーハン_b0008655_23193037.jpg

予想を裏切る見た目ではあるけど、

この均一なごはんの並びを見るといいチャーハンだと分かろうもの。


【町中華紀行③】来々軒@花見川 ~ワンタンメンとチャーハン_b0008655_23184599.jpg

まずはワンタンメンから。

伸びちゃうといけないので。

(「麺が伸びる」もいまや死語ですね)


【町中華紀行③】来々軒@花見川 ~ワンタンメンとチャーハン_b0008655_23243986.jpg

パーフェクトな町中華スープ

とんこつなのか鶏ガラなのか煮干しなのか昆布なのか、

そんなことを感じさせない(笑)あまりにも当たり前の味。

当たり前というのはつまらないという意味ではなく、

一番難しいど真ん中という意味です。


【町中華紀行③】来々軒@花見川 ~ワンタンメンとチャーハン_b0008655_23285374.jpg

ワンタン

これは少しだけケチをつけてもいいかな(笑)

ちょっと、茹でが足りなかった。

でも数は8個は入っていたかも。

本当に400円台なの??


【町中華紀行③】来々軒@花見川 ~ワンタンメンとチャーハン_b0008655_23430834.jpg

素晴らしいのはこのチャーシュー

これはちゃんとした叉焼じゃないですか!

味のしみ方、うま味文句なし。

作り方にこだわってると言いながら煮豚でごまかしてるファッションラーメン屋!、

ちゃんとした「叉焼」を作ってみろってんだ!

今日はこのパターンばかり(笑)


【町中華紀行③】来々軒@花見川 ~ワンタンメンとチャーハン_b0008655_23290469.jpg


【町中華紀行③】来々軒@花見川 ~ワンタンメンとチャーハン_b0008655_23291709.jpg

麺も町中華のそれ。

評論不要。

早く食えって感じ(笑)


【町中華紀行③】来々軒@花見川 ~ワンタンメンとチャーハン_b0008655_23312312.jpg

この黒さ、もしかしたらあの叉焼だからじゃないかと。

なので味もオリジナリティありますね。


【町中華紀行③】来々軒@花見川 ~ワンタンメンとチャーハン_b0008655_23314134.jpg

さくら漬けというのが泣かせる。


【町中華紀行③】来々軒@花見川 ~ワンタンメンとチャーハン_b0008655_23322794.jpg

なんでこの店にずっと寄らずにいたんだろう

八千代台にあった「福一」(珍来の派生)まで行っていたのだったら、来々軒のがずっと近いのに。


【町中華紀行③】来々軒@花見川 ~ワンタンメンとチャーハン_b0008655_23330204.jpg

きっとどのメニューをたのんでも失敗がないんだろうなぁ。

禁煙ではないのはやはり制服の設備系の方も多いし、スポーツ紙を眺める一人客も少なくないからでしょう。

当然家族連れもたくさんいるし、若いカップルもいます。老夫婦もいます。

ここはみんなで場所をシェアしあうまるで社交場か公民館のような場所

そういう位置づけの雰囲気を醸し出すのは相当な歴史を重ねてのこと。

町の人に愛され育てられてこその「町中華」

今からでも遅くないからこのお店の正しいBGMを奏でる一員になりたいです。


【町中華紀行③】来々軒@花見川 ~ワンタンメンとチャーハン_b0008655_23333082.jpg

ご馳走様でした。

私のような一人の人間にも、お店の方全員で「ありがとうございました!」の声をかけていただきました。


【町中華紀行③】来々軒@花見川 ~ワンタンメンとチャーハン_b0008655_23335909.jpg

来々軒の本当の意味は知りませんが、これだけ次々とお客さんが絶えないと、

「来る来る」という願いを込めたものなのかなぁと思うわけです。

そしてその通りになっているわけです。


【町中華紀行③】来々軒@花見川 ~ワンタンメンとチャーハン_b0008655_23345301.jpg

来々軒のすぐ手前にワークマン。

その先にあるのは・・・


【町中華紀行③】来々軒@花見川 ~ワンタンメンとチャーハン_b0008655_23342559.jpg

ここには以前紹介した「ふる里のけむり」があります。

町中華と食堂。

いいですね。




【町中華紀行③】来々軒@花見川 ~ワンタンメンとチャーハン_b0008655_23344003.jpg

お店の向かい側にも駐車場。

こういう舗装がされていない場所も今は貴重。


さぁ、また行くぞ!


platinum


来々軒
ジャンル:中華料理
住所:〒262-0043 千葉県千葉市花見川区天戸町1336-2(地図
周辺のお店:ぐるなびぐるなび 幕張×中華料理



Commented by さむ at 2020-12-26 12:34 x
この道は千葉公園にあった鉄道第一連隊から習志野の現第一空挺団の南を抜けて大久保から津田沼の鉄道第二連隊までつながっていた軍用列車線の線路を戦後に剥がして作った道路です。だからまっすぐなんですw

来々軒はよく来て食べますが、餃子と定食を頼むと餃子が遅れて出てきますw

おとなりのふるさとのけむりですが、来年から全メニュー消費税分を別途いただくとのことで割安感が薄れましたw
by sammag | 2020-03-27 00:05 | 町中華紀行 | Trackback | Comments(1)

人生は旅。旅は人生。日々は扉の向こうとこちら側。キャンプ・食・星・日常を綴る、アウトドアライター・キャンプブロガー・JACインストラクター/講師・温泉ソムリエマスター/温泉健康指導士・星のソムリエ® ・exite公式プラチナブロガー SAMの人生キャンプブログ


by SAM
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31