この記事を投稿した2月19日から1か月以上が経過し、大きく大きく状況が変化しました。
元の記事内容は変えることなく、状況変化後の4月4日の投稿を付記といたします。
↓ こちらの記事は「LANTERN」にて再編集し公開しています(2月20日) ↓
さらに、
【各キャンプ場】新型コロナウィルス感染症対応策まとめ
新型コロナウイルスの状況と対策は日々変わりつつあり、よく注意しなければなりません。
そして加藤厚労相の記者会見で、国民としてどう対処すべきかについて様々な発表がありました。
なかでも具体性を持っていないので解釈が難しいのが
「不要不急の外出を避ける」でした。
果たしてキャンプは「不要不急の外出」に当たる?のでしょうか。
今週末、その先春までには何度かの連休を迎え、冬や早春キャンプが以前より注目されるようになった中、実に気になる問題です。
先日NHKに出演し「冬キャンプの楽しみ」を説いて、その誘いをした者として考察をしてみました。
これはあくまでも個人的な考察であり、NHKをはじめとする諸団体との関わりをもって発信しているものではありません。
結論から言えば、
キャンプそのものは「不要不急の外出」には当たらない、というのが私の考えです。
今回の厚労省の発表を見ますと、
「不要不急の外出を避ける」 = 人混みを避ける
と取れます。
では人混みとはどこかというと「学校 劇場 満員電車など」とされていました。
これをもう一つ進めて考えてみますと、
多人数による濃厚接触が一定時間以上続き、オープンエアではないある程度の密閉空間、
このように読み取れます。
密閉空間は空気の流れが作りにくく、換気によってウィルス飛散を弱めることができにくいということを専門家が言っていました。
キャンプ場は当然オープンエアであり、換気は言うに及びません。
また他者との濃厚接触の場面はかなり限られます(全くないとは言えません)
「キャンプそのものが不要不急の外出」には当たらない、
といったのはキャンプの行為中は当たらないという意味で、
むしろ途中のSAなど人混みに当たる場所の方が注意を払う必要があろうかと思われます。
そうは言いながらもどこでどうなるのかを誰も保証できない今の状況では、
どんな場面、どんな時でもその予防措置は怠らないことには変わりません。
また、本人や家族の体調に何らかの不安が感じられているのであれば、それは新型コロナウイルスに限らず無理をすることには意味がありません。
さらに、キャンプ場へ行った際まず励行しなければならないのは手洗いです。
それも正しい手洗いです。
逆にキャンプ場さんにはぜひ考えていただきたいのは、
その「正しい手洗いをできる環境」を提供してほしいのです。
水洗いだけではなく除菌泡洗剤等の用意(またはそれを持ち込みで使うことを禁止しない)
もしくは環境保護でそれを禁じているのであれば「石鹸」など対応できる代替え措置、
これらを講じていただければ安心感が増します。
あくまでも義務ではなく、キャンパーへの安心感の供与です。
マスクに関しては私自身(あくまでも個人の考えとして)それほどの防御効果を信じていなく、ここは強く言えません。
もちろん安心をさらに増すための着用に否定することは一切ありません。
むしろ、マスクをしていないと・・・の差別的風潮がキャンプ場で変に現れないことを祈っています。
お茶を飲みましょう。TVでのお茶の提案はそういう意味ではありませんでしたが。
こまめな水分補給は口内や咽頭にとどまったウイルスを流し込んでかなり有効だという説を私は支持します。
義務的に行うのはちょっと気持ちがひけてしまいますが、アウトドアのたしなみ=楽しみでお茶をいただくのは悪くないですから。
今後様々な議論も起こりますし、また状況の変化によって行動そのものが変わっていくと思われます。
いずれにしても終息に至るまで気を緩めることはなく、一方で過度な反応にならないよう、各自の冷静な情報収集と向き合い方が大切かと思います。
なかなか今までキャンプ場における自己の衛生管理自体が話題になることが少なかったと言えます。
これを機に、キャンプ場、キャンパーが一緒になって様々な状況における衛生管理を考えていく必要があろうかと思います。
アウトドアは、自然のありように人がどう向き合うかの実践機会でもあるわけですから。

(政府広報オンラインより)