
看板は「ビーフカツ」
あまりにも名店ゆえ、この店の成り立ち、そして苦難の歴史?はよく知られています。
先代は「キラク」店主、長谷川外吉さん。
その時代、私もどうだろう、20回以上は訪問したですかね。
直感的にビーフカツを数十秒でスパッと揚げる姿はまさに料理名人でした。
その脇に立たれ支えていらした娘さんが「そよいち」のご主人。
なぜその娘さんがいまもあるキラクではなく、別の店を経営されているのか、
なぜお父さまの名前「そといち」ではなく「そよいち」という店名にされているのか、
そこに私たちには分かり得ない苦難があったということなのでしょう。
それはともかく、あのキラクのビーフカツはこの「そよいち」にこそ引き継がれています。
人形町。
甘酒横丁の交差点。
喫茶去 快生軒
店内で写真を撮ると怒られます(笑)
来福亭。
最近行けてないけど、いいお店なんです。
そして、玉ひで。
シェ・アンドレドゥ・サクレクール
ここ、すごくいいんですよー。
その先のファミマを左折。
六文そばの横丁へ。
右奥が、そよいち。
キラク時代とはまた違う、洋風な店内風景。
考えてみたらそもそも「洋食」ですから。
キラク時代よりバラエティが少し増えたような。
これまたキラクとは違い、明るく広々としています。
!!!
それだけのものであるのは間違いないとして、やはりビーフかつ、ポークソテーに1900円を投じるのはかなりな覚悟がいるのは事実。
少しだけリーズナブルと感じるカツカレーやメンチカツ。
コロッケ。
キラクにはあったか記憶がない・・
そうだ、ある意味欲張りな2種ワンプレートにしてみよう。
ビーフかつハーフ1150円にコロッケで、1500円。
これはアリな選択だ。
夜は飲みのお客さんも来るのか・・
さぁ、ビーフかつ劇場の幕開け。
秀逸なるご飯。
あのビーフかつを受け止めるには絶対に必要なクオリティ。
ビーフかつハーフにコロッケ。
もし冷めないなら、いつまでも見ていたい(笑)
この衣のきめ細やか。
コロッケもその繊細さを感じる。
キラクに初めて訪れたのが35年以上前の大学生だったとき、
このマカロニサラダはその一年での最大衝撃料理だったかも。
マカロニサラダの概念と印象が全て変わりました。
生ではなく、レア。
ビーフかつ、絶対に最初はしょう油。
そう決めています。
うまい。
素晴らしい。
東京の財産。
キャベツにはソース。
サックリ。
本当にその音がしました。
インカのめざめがどういうジャガイモであるかは知りませんが、ずいぶんと黄色い。
まずはそのまま。
うん、いいですね。
ただ、あまりに期待値を上げ過ぎるとスカされてしまうかも。
もうこの段階でご飯無くなっちゃいました(笑)
そこでお代わり。
ビーフかつはハーフと言えども部位二つを揚げてくれていて、
それぞれランプ、イチボかな?
もうここからはソース、しょう油、カラシのスクランブルで楽しもう。
大変美味しくいただきました。
御馳走さまでした。
ありがとうございました。
今でこそネオ中華そば系のカウンターなどで白木カウンターは当たり前になるましたが、
当時天ぷらや寿司ではなく、洋食店が白木カウンターなんてキラク以外皆無じゃなかったかな。
「目の前でおつくお作りします」
最近のコンセプトばかりの店に、この文章の意味を教えてやりたいくらい。
東京の、こういうアンバランスな風景、
これが昭和から平成への風景だったんじゃないかと。
この値段・・
小春軒。
ここも大好きな洋食屋さん。
なくてはならない「柳屋」
芳味亭が甘酒横丁に進出していたなんて!
人形町もどんどん変わっていくんだなぁ。。。