我が街最高の忘れ形見、「新検見川 蓬莱軒」その後。
それは、2019年の忘れ物を確かめるようなもの。
すでに居抜きで新しいラーメン店になっているのは知っていたので、あとは実際に行ってみるだけ。
全体の風景が変わらないなか、以前とは違う幟と看板。
煮干らー麺 カネショウ 新検見川
全く知らない。しかしなんとなく単独店には見えない。
さすがに蓬莱軒の風情はもうない。
それは仕方がないこと。
お店に入ると、食券機。
どうしても蓬莱軒基準で考えてしまうから初めてだと面食らってしまう。
後から来た中高年たちもみな慣れずにいた。
この風景だけはあまり変わらない。
カウンターの風景はやはり何かが違う。
テーブルには煮干し。
もちろん食べていいもの。
もしかして・・
わんたん麺。
なんとなくではあるのだけど、
整然さに欠ける見栄え。
よく見ると、わんたんを割ってレンゲが刺さっている。
こういうのは細かいことのようで大事なこと。
ナルトを肉に乗せるこの配置は・・
煮干しでもあるし、もしかしたら?
煮干であることはよいとして、スープがあまり熱くないのがどうも。
蓬莱軒は常にいい感じの「熱い」スープだっただけに、大きくレベルの差を感じてしまう。
しかも深みがない。煮干しで深みを感じないとなるとなんのための煮干しなんだか。
メンマは可もなく不可もなし。
わんたんはオーソドックスではあるけれど、
どうも覇気がないというか、
わんたん麺であるありがたみに欠ける。
チャーシューも活力がない。
これらはみなスープが熱くないからで、だから具材の活力が引き立ちにくい。
同様に麺も活きない。
飲み干すと、この一言。
間違いない、四街道の「海空土」だ。
しかし、海空土はどこよりもスープの温度に気を使っていたはずだし、あれだけ深みがあったのに何故?
この店はまだまだこれからなのかもしれない。
名店の後継の場所だから当然何もないスタートとはいかない。
それを覚悟でこの場で始めたはず。
海空土にもあったけど、この場所ではあまり効力を発揮しないだろうなぁ。
1年くらい経ったら結果が出るのかな。
すぐ近くのタージマハル。
出来てもう10年以上になるかな。
地道にやっていてリニューアル。
ハンコ屋さんなんてまだあるんだ・・
激安洋品店もずっと潰れないなぁ。
この煎餅屋さんも。
蕎麦の斉とうはしっかり定着。
消えていく店も多々。
街は変わりゆく場所。
どんなことがあれ、自分の街は好きだ。