京アニの凄惨なる放火事件。
犠牲になってしまった方々のご冥福を心よりお祈りいたします。
私は、家を全焼した経験があります。
小さい頃です。

隣の家、牛乳さんで働く人の寝たばこが原因でした。
もらい火で全焼。
隣の家の1階からの出火で、私の家も下から火が付いていきました。
不運にも2階に寝ていたのが私。
目の前に迫るあの荒れ狂う火の光景と、
おそらく煙のせいでしょう、
身体がどんどん動かなくなってしまうあの感覚は
50年経ってもまだ消え去ることはありません。
もしあの時、勇気あるある方が飛び込んでくれなかったら
きっとこの世から消えてしまっていたでしょう。
私を助けてくれた方がどういう人なのか知りません。
その時は記憶がなかったので。
消防士さんなのか、ご近所の方なのか、家族なのか。
火傷は多少したようなのですが、
今はもうその跡はおかげさまでありません。
焼けてしまったその家は、相当な時を経て、
名店と呼ばれた「涌井」というラーメン店になったという不思議なえにしがあります。
そのような火災に巻き込まれたことがあるからといって
一生の大きなトラウマになったわけではなく、
例えば焚き火など散々やっているわけだし、
火、そのものにずっと恐怖をおぼえるようなことはありません。
しかし、このような事件を知ってしまうと、
なにか身体の奥底にあったあの恐怖感というか緊張感が
じわじわと蘇ってくる気がします。
昨日はどうしても寝付けなかったのはそれかもしれません。
東日本大震災直後もこのような感じでした。
あまりにひどい出来事です。
許されぬことです。
このようなことが再び起こりませんように。