どこでどう、いい店に出逢うか分からないものです。
その日まで全く知らなかったお店に入ってみる。
この楽しみはいわば食の宝くじ。
この日、大当たりくじを引いてしまいました。
それが栃木県益子町の「とんかつ 吉川」です。
場所は益子町塙というところ。
町というほどたくさんのお店があるわけではなく、実にのどかな田舎町、
その街道筋にポツンとあります。
目指して行ったのではなく、この飾り気のない看板を見て
吸い寄せらるように入ってしまいました。
店舗というより、そもそも民家だったのかな。
開店して間もない時間(12時より前)なのに駐車場満杯。
もしかして人気店・・・
やはり民家の改造ではなく店舗として作られているようです。
とはいえ店内は民家にお邪魔したかのよう。
テーブル席もあり、そちらも地元民で大盛況。
平日ということもあって他県民はまるでゼロという感じ。
かなりいいお値段ですね。
ローカル価格ではありませんな。
ただ、それがまた一つの安心感にも感じるわけですが。
初めてのお店なので、基本のキ、ロースかつ定食で。
というか、とんかつ屋さんではよっぽどのことがない限りロースかつなんですが。
おやっと思ったのがソースがツケダレとして出てきたこと。
これはこれでユニーク。
ところで最初に運ばれたこの謎の液体は・・・
はい、ドリンクじゃないですね(笑)
間違いなくドレッシング。
ということは、このお店はどうしても皿の上にソースをかけさせたくないというポリシーがあるのかも(笑)
あ、これは間違いない。
この見た目で分かる。
とんかつの良し悪しは決してその厚みではないにしろ、
これはうれしい厚みだし、いい火の通り方、衣がほぼはがれていないことから
調理自体がしっかりしている証拠。
ごはんは大盛りにできます。
しかもお代わりもできます。
このごはんがなかなか良しです。
ごはんのおいしさ、カツの大きさからしてお代わりしていいと思いますよ。
謎の液体はニンジン系の酸味強めのドレッシング。
これはこれで嫌いじゃないけど・・・
でもやっぱり最後はキャベツにソースをかけちゃいました。
※テーブルにソースがあります。
正直ローカルと侮っていましたが、
これはとんかつの完成品ですね。
そうそうお目にかかれないハイレベルのとんかつです。
これならぜんぜん1200円は高くはないですね。
大満足です。
このよしずはここに行列する人たちのためなんだな。
飾り気が全くないけど、実質的王道とんかつ。
偶然入った店だけど、私の食のクリップボードからは外せなくなりましたね。
食も旅。
旅は出会いと思い出の繰り返し。